「43歳で貯金200万円しかない、自分は大丈夫なのか?」と不安に感じている方は意外と多いです。本記事では、現状の資産がどれくらいの位置づけかを整理しつつ、今からでも間に合う将来への備え方と資産形成の考え方を解説します。
43歳で貯金200万円はやばい?平均との比較
金融広報中央委員会の2023年のデータによれば、40代の単身世帯の金融資産中央値は約50万円、平均値は約712万円です。つまり、「平均よりは少ないが、中央値は超えている」という位置にあり、全く珍しい水準ではありません。
とくに家を持たない単身者や、住宅ローン中の家庭持ちの方などライフスタイルによって貯金額には大きな差が出るため、単純な金額だけで「やばい」と判断するのは早計です。
生活防衛資金としてはどうか?
金融的リスクに備える「生活防衛資金」は、一般的に生活費の3~6か月分とされます。月15万円で暮らしているなら、45万円〜90万円が目安です。
この観点から見ると、200万円は十分な生活防衛資金を確保している水準です。ただし、病気・転職・親の介護など長期的な不測の事態には備えきれない可能性もあります。
老後資金としては?年金だけで足りるか
老後に必要な生活費は、年金を含めても毎月5万円〜10万円程度の不足があるとされ、20年でおよそ1,200〜2,400万円の自己資金が必要になるという試算があります。
現在の貯金200万円では当然足りないため、今から積立型の資産形成(iDeCo・つみたてNISAなど)を活用することで備えを始めることが大切です。
実例:同じ年代でのリアルな資産状況
(例1)43歳・独身・賃貸暮らし:貯金150万円+つみたてNISAで年20万円ずつ積立中。老後に向けてiDeCoも検討。
(例2)43歳・既婚・子1人:貯金250万円+住宅ローン返済中。子どもの教育資金と老後の両立が課題。
同年代の多くも「今のままでは将来が不安」と感じながらも、計画的に改善を始めています。
これからやるべきこと:資産を積み上げるステップ
① 固定費の見直し:スマホ・保険・サブスクなど月額支出の見直しで可処分所得を増やします。
② 収入の複線化:副業や転職による収入増で貯蓄スピードを加速させます。
③ 資産運用の導入:つみたてNISA・iDeCoなど非課税制度を利用して、長期運用で増やします。
④ ライフプランの可視化:いつ・いくら必要かを見える化して、行動計画を立てましょう。
まとめ
• 43歳で貯金200万円は決して「やばい」状態ではないが、将来に向けては不安要素も。
• 老後資金や万一の備えとして、今から計画的に資産形成を始めれば十分間に合います。
• 固定費見直し・収入アップ・非課税制度の活用を組み合わせて、生活の質を落とさず貯蓄を増やす工夫が大切です。
「今が一番若い日」。焦るより、まずは今日から行動することが未来の安心につながります。
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