実家暮らし28歳で資産1100万円は多い？平均や目安と比較して評価する

「28歳・実家暮らし・資産1100万円」という状況は、実際どの程度すごいのか気になる方も多いのではないでしょうか。本記事では、同世代との比較や貯金の目安をもとに、その評価や今後の活かし方について詳しく解説します。

20代後半の平均貯金額と比較してみよう

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査（2023年）」によると、20代単身者の金融資産保有額の平均は約200万円〜300万円程度。中央値で見ると100万円未満です。

これに対して、資産1100万円という金額は、明らかに平均を大きく上回っており、全体の上位5％に入るレベルといえます。

実家暮らしは家賃・光熱費・食費などの生活コストが抑えられるため、貯蓄や投資に回せるお金が多くなります。社会人生活の早い段階から節約習慣と計画的な資産形成を行えば、1100万円に到達するのも現実的です。

ただし、すべての実家暮らしの人が貯金できるわけではありません。「浪費が多くて貯められない」という声も少なくなく、生活スタイルと意識の差が大きく表れます。

22歳から28歳までの6年間で資産1100万円を築いた場合、年平均で約183万円を貯蓄している計算です。これは月15万円強のペースで、手取り20万〜25万円程度のサラリーマンが達成するのは容易ではない数字です。

加えて、投資信託や株式などで資産を運用していれば、さらに効率よく資産形成できていることも考えられます。

「実家暮らしだから当たり前」という意見もあるかもしれませんが、貯金は本人の意思と行動力によって積み上げられるものです。1100万円という金額に達するには、長期間にわたる自制心と継続力が必要不可欠です。

他人の評価に惑わされず、自分の目標や価値観を基準にして資産運用や今後のライフプランを考えていくことが重要です。

資産1100万円があるなら、今後のライフステージ（結婚、住宅購入、老後）に備えた計画も立てやすくなります。例えば以下のような用途が想定できます。

資産をただ貯めるだけでなく、「どう使うか」を明確にすることで、より豊かな生活が実現できます。

28歳で資産1100万円を築けているのは、たとえ実家暮らしであっても「十分に頑張っている」と言える成果です。平均以上の蓄えであり、今後の人生を有利に進めるための大きな武器になります。

今後は、その資産をどう守り、どう増やし、どう活用するかを見据えて行動していくことがより大切になるでしょう。