国民健康保険料は確定申告で所得控除できる？控除の方法と注意点

確定申告の際、支払った国民健康保険料は控除の対象となり、所得税を減らすことが可能です。国民健康保険料は「社会保険料控除」として所得から差し引かれ、結果として税金を抑える役割を果たします。本記事では、国民健康保険料の控除方法や申告時の注意点について解説します。

国民健康保険料は「社会保険料控除」として控除できる

国民健康保険料は、税法上「社会保険料」に該当するため、確定申告時に控除が可能です。社会保険料控除は、支払った社会保険料をそのまま所得から引くことができるため、節税効果が期待できます。

例えば、年間で20万円の国民健康保険料を支払った場合、20万円を所得から差し引くことができるため、所得税と住民税の軽減につながります。

国民健康保険料を所得控除するためには、確定申告書の「社会保険料控除」欄に支払った額を記入します。支払額は年末に届く「国民健康保険料の支払証明書」を確認して正確に記載しましょう。

控除申請時に必要となる支払証明書は、1月頃に市区町村から郵送されるのが一般的です。証明書が届かない場合は、過去の領収書や銀行の振込明細書なども控除額の証拠となります。

社会保険料控除は、自分が支払った分だけでなく、生計を一にする家族の国民健康保険料も含めることが可能です。たとえば、家族の保険料を一括で支払っている場合は、合計額を申告することができます。

ただし、支払者の名義に注意が必要です。確定申告する人が実際に支払った金額でないと控除対象にはなりません。

控除額は、実際に支払った国民健康保険料の全額を記載する必要があります。申告漏れがあると控除額が減少するため、過去の支払い履歴も正確に確認しておくことが重要です。

また、確定申告が不要な給与所得者の場合でも、控除額が大きい場合には申告することで税金が戻ってくる可能性があります。

国民健康保険料は、確定申告で「社会保険料控除」として所得から控除できます。所得控除によって税額が軽減されるため、年間で支払った保険料を正確に申告しましょう。また、家族の保険料も含められることを活用し、節税効果を高めてください。