2025年版:扶養内で働ける金額と社会保険加入条件をわかりやすく解説

社会保険

扶養内で働くか、しっかり収入を得るかで悩む方が増えています。特に、パートやアルバイトで働く主婦(主夫)にとって、社会保険の加入条件や扶養の壁を正しく理解することは重要です。この記事では、2025年現在の基準に基づき、扶養内で働ける収入の上限や社会保険の加入条件をわかりやすく整理します。

扶養内で働ける年収の上限

「扶養」とは、配偶者の健康保険や税制上の控除を受けるための制度です。それぞれの制度で収入の基準が異なるため、混同しないよう注意が必要です。

1. 健康保険の扶養(被扶養者)条件:年間収入が130万円未満(ただし週20時間以上勤務や勤務先の条件により強制加入の可能性あり)

2. 税制上の扶養控除:配偶者特別控除が受けられるのは年収201万円未満まで。ただし、配偶者控除を満額受けられるのは103万円以下。

2025年の社会保険加入条件

パート・アルバイトでも以下のすべてに該当すると、社会保険(厚生年金・健康保険)への加入が義務付けられます(2022年10月以降の法改正を踏まえ、2025年も継続)。

  • 勤務時間が週20時間以上
  • 月額賃金が8.8万円以上(年収換算で約106万円)
  • 2ヶ月を超える雇用見込みがある
  • 学生ではない
  • 従業員数が51人以上の企業で働いている

上記にすべて該当すれば、扶養を外れて自身で社会保険に加入する必要があります。

よくある収入ラインと対策

以下は代表的な「扶養の壁」と呼ばれる収入ラインです。どこを目指すかで働き方が変わります。

  • 103万円の壁:税制上の配偶者控除が受けられる上限。これを超えると配偶者控除がなくなる。
  • 106万円の壁:勤務先や条件により社会保険加入が必要になる。
  • 130万円の壁:健康保険の扶養から外れる基準。自身で国保または勤務先で社会保険加入が必要。
  • 150万円の壁:配偶者特別控除が減額され始める目安。
  • 201万円の壁:配偶者特別控除の対象外になる上限。

たとえば年収120万円であれば税金は最小限で済み、扶養内で働けますが、月収で10万円を超える場合は社会保険加入に注意が必要です。

具体例:扶養内で働くケースとそうでないケース

ケース1:週4日×1日4時間=週16時間勤務・時給1,100円
→月収:約70,400円(年収約84万円)→税制・社会保険ともに扶養内

ケース2:週5日×1日5時間=週25時間勤務・時給1,100円
→月収:約110,000円(年収約132万円)→130万円の壁を越えるため、社会保険加入義務あり

扶養を超えても損しないためには?

あえて扶養を超えて社会保険に加入した方が、将来の年金受給額が増え、トータルで得になる場合もあります。特に長期間働く予定なら、社会保険加入も検討価値があります。

また、企業によっては社会保険料の一部補助制度や、社食・育休などの福利厚生が充実していることもあるため、「壁を超えて働く」ことでメリットが広がる場合もあります。

まとめ:自分の働き方と目的に合わせて壁を選ぼう

2025年現在、扶養内で働けるかどうかは年収と勤務形態によって異なります。特に「103万円」「106万円」「130万円」の3つのラインが重要です。

扶養内を維持したいのか、しっかり働いて将来に備えるかで選ぶ働き方は変わります。自身のライフプランと照らし合わせて、損のない選択をしましょう。

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