普通預金にまとまった金額があると、安心感はあるものの「このままでいいのだろうか?」と感じることもあるでしょう。特に将来に備えたい独身の方にとっては、貯め方・活かし方次第で今後の安心度が大きく変わります。本記事では、普通預金150万円を「使いやすさ」と「効率的な運用」を両立させるための考え方と具体的な方法をご紹介します。
普通預金のままでは利息がほぼゼロ
現在の普通預金金利は大手銀行で年0.001%程度。150万円を1年間預けても利息はわずか15円ほどにしかなりません。
これは「インフレ率」に負けてしまうことを意味します。仮に物価が年間2%ずつ上昇すると、預金の価値は実質目減りしていくのです。
目的別に資金を分けて考える
資産運用を考えるうえで重要なのが、「目的別に資金を仕分けること」です。使いやすさを保ちながら、少しでもお金を働かせる方法が見えてきます。
- 生活防衛資金(50〜100万円):普通預金やネット銀行の高金利口座に
- 運用用資金(残りの資金):投資信託や定期預金などで運用を検討
例:ネット銀行の定期預金(年0.2%)なら、普通預金の200倍の利息が得られる場合も。
投資初心者でも始めやすい運用方法
投資未経験の方でも比較的リスクを抑えて始められる方法があります。ここでは「使いやすさ」と「安心感」を兼ねたものを紹介します。
- つみたてNISA:月々1,000円から投資信託に分散投資でき、非課税メリットも
- 個人向け国債:元本保証あり、インフレ連動型のタイプもおすすめ
- ネット銀行のキャンペーン定期:新規客向けに高金利のケースが多く狙い目
例:楽天証券のつみたてNISAで月1万円を年利4%で10年間積み立てると、元本120万円→約146万円に。
老後のライフプランに合わせた資金設計
アラカン世代では、退職後の生活を想定した資産の使い方も考慮が必要です。まずは公的年金でカバーできる範囲を確認し、不足する分に備えましょう。
「現金でいざという時の備え」「中長期で少しでも資産を増やす」「介護・医療の予備費」といったように役割を持たせておくと、安心して使えます。
まとめ:150万円を“守りながら増やす”資産設計を
普通預金でお金を眠らせておくのは、安全ではありますが効率的とは言えません。150万円という金額は、「備え」と「運用」を同時に進められるちょうどよい資金規模です。
まずは生活防衛資金を確保したうえで、少額でも投資や定期預金などにチャレンジしてみることで、無理のない範囲でお金を活かしていきましょう。
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