韓国旅行の支払いは現金かカードか？手数料と利便性から見る最適な選択

韓国への短期旅行を控え、現地での支払い方法について悩む方は多いでしょう。特に「現金両替」と「デビットカード払い」のどちらが得かという点は、旅行コストにも直結する重要な判断材料です。本記事では、為替手数料や利便性、安全性など複数の観点から、最適な支払い方法を解説します。

1. 両替よりカード払いが有利な理由

まず、韓国ではほとんどの場所でクレジットカードやデビットカードが利用可能です。特に観光地、百貨店、チェーンレストラン、カフェなどはカード利用が標準的で、現金を使う機会は少なくなっています。

例えば、仁川空港やソウル市内での両替所では、為替レートに加え2〜5%程度の手数料が上乗せされることがあり、実質的なコストはカードの海外事務手数料（約1.79%）を上回ることが少なくありません。

デビットカードやクレジットカードで海外決済をする場合、カード会社が適用する為替レートに1.6〜2%程度の海外取引手数料が上乗せされます。つまり、実質的なコストは為替レート＋1.79%。

一方、空港や観光地での両替は、レートが不利なうえ、手数料込みで5〜7%の目減りが発生することも。例えば1万円を両替した際に、実質的に9,300〜9,500円相当になるケースもあります。

現金を持ち歩く場合、盗難や紛失のリスクがあります。韓国は比較的治安が良いとはいえ、旅行中は慣れない環境で注意力も低下しがちです。カードであれば、万一の不正利用にもカード会社が補償対応してくれることが多く、安心です。

また、決済の履歴がスマホやWebで確認できるため、旅行中の出費管理もしやすいというメリットがあります。

市場や一部のタクシー、ローカルな屋台などでは、カードが使えないケースもあります。ただし、この記事の前提として「現金のみの場所には行かない」とされているので、完全キャッシュレスでも不自由しない可能性が高いです。

ただし、地下鉄のチャージやホテルのデポジットなどで少額の現金が必要な場面もあるため、予備として3,000〜5,000円程度を両替しておくのもおすすめです。

海外利用の際には、使用前にカードの海外利用設定が有効か確認しておきましょう。また、ATM引き出しを行う場合、現地ATM手数料や追加手数料がかかる場合があるため、買い物に限定した使用が望ましいです。

さらに、現地通貨での支払いを選択する（DCCを避ける）ことにより、余計な手数料の発生を防げます。

韓国旅行においては、カードが広く使える環境にあるため、1.79%の海外事務手数料で済むデビットカード払いがコスト面でも安全面でも合理的です。特別な事情がない限り、現金は最小限で問題なく過ごせるでしょう。

ただし、万一の備えとして少額の現金を両替しておくのが理想的なスタイルです。旅行をより快適に楽しむためにも、支払い方法の事前準備はぬかりなく行いましょう。