「生命保険を解約したらお金は戻ってくるのか?」という疑問を抱いたことはありませんか。実は、契約している保険の種類によって、解約時にお金が戻る場合と戻らない場合があります。この記事では、生命保険の解約返戻金について、初心者でもわかりやすく解説します。
解約返戻金とは?
解約返戻金(かいやくへんれいきん)とは、生命保険を途中で解約した際に、保険会社から返金されるお金のことを指します。ただし、すべての保険にこの返戻金があるわけではありません。
主に「貯蓄性のある保険商品」に解約返戻金が設定されており、「掛け捨て型保険」には返戻金がないか、あってもごくわずかです。
解約返戻金がある保険の種類
- 終身保険
- 養老保険
- 学資保険
- 一部の定期保険(貯蓄型)
これらの保険は、保険料の一部が貯蓄に回るため、解約時にまとまった金額が戻ってくる可能性があります。
例として、20年払込の終身保険で10年目に解約した場合、払込総額の60~80%程度が戻ることもあります。ただし、解約時期によって金額が大きく異なるため、事前の確認が重要です。
解約返戻金がない保険の種類
- 定期保険(掛け捨て型)
- 収入保障保険
- 医療保険・がん保険の多く
これらは「保険料が安い」代わりに、途中で解約しても返金は期待できません。必要な保障を低コストで確保することが目的のため、返戻金という仕組み自体がありません。
特にネット専用の安価な保険に多く見られます。
途中解約とタイミングによる違い
解約返戻金の金額は「解約するタイミング」によって大きく変動します。加入からすぐに解約すると、ほぼゼロ円のことも。保険会社の設計書を見ると、年数ごとの返戻率が掲載されている場合があります。
ポイント:多くの保険では「支払期間が終わった直後」が最も返戻率が高くなる傾向があります。長く保有するほど返金額が増える傾向がありますが、早期解約は元本割れになることがほとんどです。
解約以外の選択肢:「払済保険」「一部解約」も検討を
解約する以外にも、保障を縮小して保険を維持する「払済保険」や、一部だけ解約してお金を受け取る「部分解約」といった方法があります。これらは、解約返戻金を活用しつつ、一定の保障を残せる選択肢です。
保険をやめたいけど、いきなりすべて失うのは不安…という方は、まず保険会社や担当者に相談してみるとよいでしょう。
実際の体験談:終身保険を15年で解約したAさんのケース
Aさんは、月1万円の終身保険を15年間支払い、途中でまとまった資金が必要になったため解約を決意。払込額は180万円でしたが、返戻金として140万円が戻ってきました。
「予定していた学資用途には使えなかったけど、解約して助かった」とのこと。保険商品によってはこのように、途中でも現金化できる貯蓄性があることがメリットになります。
まとめ:解約時にお金が戻るかは保険の種類次第
生命保険を解約した際にお金が戻るかどうかは、保険の種類と契約内容に大きく依存します。掛け捨て型の保険には返戻金がなく、貯蓄型の保険には解約返戻金が設定されています。また、解約するタイミングでも戻る金額は異なります。
契約中の保険を見直したい場合は、まず保険証券や設計書を確認し、不明点は保険会社またはファイナンシャルプランナーに相談するのが安心です。
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