自動車保険を契約・見積もりする際に、保険会社から「免許証番号」を求められることがあります。「なんでこんな個人情報を…?」と不安に思う方も多いかもしれません。この記事では、免許証番号の仕組みと保険会社がこれを確認する理由をわかりやすく解説します。
免許証番号の構成とは?
運転免許証の番号は「12桁」で構成され、単なるランダムな数字ではありません。各桁には以下のような意味が隠されています。
- 最初の2桁:免許を取得した公安委員会の都道府県コード(例:東京なら「30」、大阪なら「62」)
- 次の2桁:免許を初めて取得した西暦年の下2桁
- 5〜10桁目:個別識別番号(管理用で意味は公開されていない)
- 11桁目:再発行回数を表す番号
- 12桁目:チェックデジット(誤入力を防ぐための数字)
つまり、この番号を見れば、どの都道府県でいつ頃に免許を取ったか、再発行履歴があるかなどが判断できます。
なぜ保険会社は番号を求めるのか?
保険会社が免許証番号を求める理由にはいくつかの目的があります。
- 入力ミスの防止・本人確認:12桁の番号はチェックデジット付きであるため、正確な本人情報の照合に役立ちます。
- 不正・虚偽申告の防止:事故歴・免停歴などに関連する虚偽申告を避けるための一環です。
- 運転者区分の確認:保険料に影響する「ゴールド免許」や「ブルー免許」などの判断材料になります。
情報漏洩のリスクはある?
個人情報を渡すとなると不安もあるかもしれませんが、免許証番号単体では、他の個人情報(氏名・住所など)と組み合わせない限り特定は困難です。また、保険会社は厳格な個人情報保護の規定に従って運用しているため、外部に漏れるリスクは非常に低いとされています。
免許証番号は保険料に関係するのか?
免許証番号自体が直接保険料を決めるわけではありませんが、間接的に影響することはあります。たとえば。
- 免許の色(ゴールド・ブルー)で割引が適用されることがある
- 免許証の再発行履歴が事故・違反リスクの参考にされる可能性がある
よって、正確な情報提供は適正な保険料を算出するためにも重要です。
どうしても提供に抵抗がある場合
一部の保険会社では免許証番号の入力が任意になっているケースもあります。ただし、番号を入力しない場合は一部の割引や特典を受けられない可能性があるため、その点も理解して選ぶとよいでしょう。
まとめ
免許証番号は「個人を識別する12桁のコード」であり、保険会社は本人確認や運転歴の確認、虚偽申告防止のためにこれを活用しています。情報漏洩のリスクは極めて低く、入力することでスムーズに正確な保険契約が進められるというメリットもあります。安心して提供して大丈夫ですが、どうしても気になる場合は保険会社に事前に確認を取るのが確実です。
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