物価上昇が続くなか、日々の食費に直結する「お米選び」も家庭によって大きく戦略が分かれます。本記事では、5kgあたり2000円前後の古米と4000円の新米、どちらを選ぶべきか──夫婦2人暮らしと大家族での考え方の違いをわかりやすく紹介します。
夫婦2人暮らしなら「味優先」でも無理がない
少人数世帯では消費量が限定的なため、多少高価でも“好みの銘柄”や“新米の風味”を優先しやすい傾向があります。
たとえば月に5kgで足りる家庭なら、2000円の差も月あたりで考えればコーヒー2〜3杯分。満足感の高いごはんで食事の質が上がると考えれば、十分“投資価値あり”と言えます。
家族が多いと「コスパ重視」にシフトしやすい
一方で、4人以上の家族で月20〜30kgの米を消費する場合、1kgあたりの価格差が家計に直結します。
例:新米(5kg×6袋=2万4000円) vs 古米(5kg×6袋=1万2000円) → 月間で1万2000円の差
この金額差で他の食材を購入したり、教育費・光熱費に充てる選択をする家庭も珍しくありません。
古米でも工夫次第でおいしく食べられる
古米=まずい、ではありません。保管状態が良ければ風味も十分。さらに以下のような工夫でおいしさを保てます。
- 無洗米ではなく通常米を購入し、自分でとぐことで酸化を防ぐ
- 米に数滴の食用油や少量の日本酒を加えて炊く
- 冷蔵庫や米びつで風通しよく保管する
これらの工夫で「古米でもおいしく炊けた」という声も多く見られます。
ライフスタイル別・おすすめ米選びガイド
ライフスタイル | 重視すべき視点 | おすすめ |
---|---|---|
2人暮らし | 風味・満足感 | 新米・特A銘柄(ゆめぴりか・魚沼産こしひかりなど) |
子ども2人以上 | 価格・量 | 古米・業務用米・ブレンド米 |
共働きで時短重視 | 炊きやすさ・冷凍耐性 | 無洗米・冷めても甘みが残る銘柄 |
実例:家族構成と食費のバランスから選ぶ
例1:30代夫婦2人/自炊中心 → 新米5kg×月1袋:風味重視で食費に影響少なく満足度◎
例2:子3人+夫婦の5人家族/共働き → 古米5kg×月6袋:炊飯量多く、冷凍保存前提で古米でも問題なし
まとめ
・少人数世帯では「高めの新米を選ぶ余裕」が生まれやすく、日々の満足度にも貢献。
・家族が多い家庭では、価格差が家計に与える影響が大きく、古米や業務米を選ぶ実用的判断が一般的。
・古米も工夫次第で十分おいしく、炊き方や保管方法を工夫するだけで満足度アップが可能です。
「ごはんの価値」は価格だけでは測れません。家族構成や生活スタイルに合わせた賢い選択で、日々の食卓を支えましょう。
コメント