給料日前に財布と口座に合わせて30円程度しか残っていない――そんな状況に心当たりのある人も少なくないかもしれません。この記事では、「毎月給料をすべて使い切ってしまう」ことの背景と、その改善策について具体的に解説していきます。
給料を使い切るのは異常なのか?
まず最初にお伝えしておきたいのは、「給料を全て使い切ってしまう」からといって精神的な病気とは限らないということです。むしろ、生活習慣やマネーリテラシーの問題、環境的な要因によるケースがほとんどです。
心理的には「ご褒美消費」「ストレス発散」「将来への漠然とした不安」が影響している場合もあり、特別なことではなく、多くの人が一度は経験することでもあります。
毎月お金が残らない原因とは
■支出の可視化ができていない
家計簿やアプリを使っていないと、何にいくら使ったか把握できず、気づいたときには手元に残っていない状態になります。
■固定費が高すぎる
通信費やサブスク、保険料など「毎月なんとなく払っている」項目が無意識に家計を圧迫します。
■現金よりもキャッシュレスの弊害
感覚的にお金を使いやすくなるため、使いすぎに気づきにくい特徴があります。
貯金ゼロから脱出するための第一歩
いきなり「毎月5万円貯金しよう!」など高い目標を立てると挫折しやすいです。まずは給料が振り込まれたら、すぐに1万円を別口座へ移すことから始めましょう。
「先取り貯金」は、無理のない範囲で自動化してしまうことで継続しやすく、残りの金額で生活するクセが身につきます。
ブラックサンダーを買ってしまうあなたへ:感情消費の対処法
「60円あると買ってしまう」というような“小さな衝動買い”は、積もると年間数万円にのぼります。その行動の裏には、仕事の疲れや自己肯定感の低下などがあるかもしれません。
おすすめは、「ブラックサンダー貯金」というように買いたい衝動が起きたら、同じ金額を貯金アプリや専用口座に移すことです。これは“買った気になって貯める”心理的な仕組みを活用した方法です。
実例:改善に成功した20代会社員のケース
28歳・独身・手取り27万円の会社員Aさんは、毎月25日ごろには手元に数十円しか残らず、借り入れ直前の状態が続いていました。
そこで、次のような行動をとりました:
・家計簿アプリ「マネーフォワードME」を導入
・給料日に自動で1.5万円を別口座に送金設定
・飲み物を買いたくなったときは水筒を携帯
結果、半年で8万円の貯金に成功し、ストレスも軽減したといいます。
無理せず習慣化するコツ
- コンビニに寄らないルートを選ぶ
- 「1日500円生活チャレンジ」などゲーム感覚を取り入れる
- 1週間単位で生活費を小分けにする(例:月4万円→週1万円)
「楽しさ」「簡単さ」「続けられる工夫」が習慣化のカギです。
まとめ:浪費癖は意識と習慣で変えられる
手取り27万円で毎月お金が残らないことに不安を感じるのは自然なことです。しかし、病気と決めつけずに、まずは自分の支出習慣を見直すことが大切です。
貯金があることで、急な出費にも備えられ、精神的にも余裕が生まれます。今日からできる小さな行動の積み重ねで、未来の自分を楽にしていきましょう。
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