三井住友銀行が提供する「Olive(オリーブ)」サービスは、銀行口座・クレジットカード・証券口座などを一体管理できる利便性の高い統合型サービスです。ですが、複数の口座やカードを保有している場合、それぞれがオリーブとどう関係するのか、分かりにくい部分もあります。本記事では、複数口座とオリーブの連携状況や、引き落とし口座・名義情報の扱いについて詳しく解説します。
オリーブに連携される口座の条件とは?
オリーブに連携されるのは、原則として「オリーブの契約に紐づけられた代表口座」です。代表口座とは、オリーブ申込時に指定された1つの普通預金口座のことで、オリーブの残高表示や入出金履歴の対象になります。
たとえ同一支店に複数の口座があっても、オリーブに連携されるのはその中の一つの代表口座のみとなります。ただし、オリーブのスマホアプリでは、「外貨預金」や「目的別口座」などの情報も一部確認できる場合があります。
クレジットカードの引き落とし口座が異なる場合の扱い
三井住友カードの引き落とし口座がオリーブで指定された口座と異なる場合、そのカードは自動的にオリーブアカウントに統合はされません。たとえば、C口座で引き落とされている三井住友カードは、A・B口座でオリーブを申し込んだ場合、そのままでは連携対象外です。
ただし、同一名義であれば、オリーブの設定後に手動でカード情報を統合することが可能です。その際、引き落とし口座の変更を求められるケースもあります。
名義情報はどこまで共有されるのか?
三井住友銀行・三井住友カード・三井住友信託銀行などは、すべてSMBCグループの一員であるため、同一名義の口座情報は内部的に照合が可能です。オリーブの申込時には、名寄せによって過去の口座やカードとの整合性が確認されることがあります。
そのため、オリーブカードの審査時には、C口座の存在が照会される可能性があります。ただし、情報がオリーブアプリに表示されるかどうかは、連携設定の有無に依存します。
クレジットカードとオリーブポイントの連携
オリーブは、三井住友カードとの連携により、Vポイントが統合管理できるメリットがあります。カードがオリーブと連携されていない場合、ポイント情報や特典が反映されないため、できるだけ引き落とし口座も含めてオリーブ口座に統一しておくのがおすすめです。
たとえば、C口座で三井住友カードの利用が多い場合は、AまたはB口座に引き落とし先を変更し、統合管理を行うことでVポイントの最大活用が可能になります。
オリーブの代表口座を変更する方法
オリーブの代表口座は原則として後から変更できませんが、新たに別の口座でオリーブを申し込むことで、再構成は可能です。たとえば、最初にA口座でオリーブを申し込み、後からC口座に切り替えたい場合は、一度オリーブを解約してからC口座で再申込みを行うことになります。
この際、Vポイント残高や連携済みのサービス情報が引き継がれない可能性があるため、切り替えの際は事前確認が必須です。
まとめ:一元管理を目指すなら設定の見直しを
三井住友銀行の複数口座とオリーブサービスの関係は、仕組みを理解しておけば効果的に使いこなすことが可能です。オリーブに連携されるのは代表口座のみで、他の口座情報は反映されません。クレジットカード情報も引き落とし口座との関係で表示に差が出ます。
一元管理を望むなら、口座の整理・引き落とし先の統合・連携カードの見直しがポイントとなります。自身の資産状況に合わせた最適な構成を検討してみましょう。
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