正社員として本業を続けながら副業をしているときに、「雇用保険は一社しか加入できない」と聞いていたのに副業先で加入された結果、本業が会社にバレた…という経験は驚きと憤りを感じるものです。今回は、雇用保険の仕組みと対応の方法について詳しく解説します。
雇用保険は副業でも加入義務があるの?
雇用保険は、労働時間の基準を満たせば会社に加入義務があります。本業だけでなく、副業先でも週20時間以上働いていれば、加入対象になるのが基本ルールです。
ただし「一人一社のみ」とは誤解で、同時に複数の事業所で対象労働時間がある場合、それぞれに加入が必要という理解が正しいと言えるでしょう。
説明なしに加入された場合の問題点
今回のように、副業先から「社会保険・雇用保険はセットで加入」と言われて説明なしに手続きされた場合、本業に知られてしまうリスクが高まります。
これは会社法や個人情報保護の観点から、説明義務の違反として問題視される可能性があります。特に「バレたくない」と希望している場合は事前に確認が重要です。
具体的な対応策は?
- 副業開始前に確認を:雇用保険や社会保険の手続き範囲を明確にする
- 副業先に未加入の選択肢がないか相談する(業務委託契約など契約形態の見直しも検討)
- 説明不足が問題であるなら行政相談窓口に相談(労働局や個人情報保護委員会など)
- 就業規則や副業規定に違反がないか、本業の会社にも相談しておく
本業バレを回避するためにできること
加入手続きの通知が本業に届くのを防ぐには、事前に副業先との契約形態を整え、雇用保険の加入条件を明確にしておくことが重要です。
また、労働者派遣や業務委託契約に切り替えることで加入対象外とするなど、制度の趣旨を理解したうえで対応を検討しましょう。
謝罪がない副業先との今後の付き合い方
謝罪や説明がないまま加入された場合、信頼関係が壊れるのは自然な感情です。今後の契約継続をどうするか、内容や条件を改めて話し合う機会を設けるのが望ましいでしょう。
場合によっては、正式な文書で雇用形態や加入手続きの範囲を明確にすることも有効です。
まとめ:納得できないときは声をあげよう
説明なしに雇用保険へ加入されて副業がバレた場合、副業先に説明責任と対応を求めることは正当です。また、労働局や行政相談窓口に相談することで、適切なアドバイスや仲介も受けられます。
副業がバレるかどうかは制度の誤解から生じるトラブルが多いため、しっかりと対処し、自分の働き方と安心を両立できる環境を整えましょう。
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