保険が失効してしまった後の再契約や復活手続きでは、「告知の内容がどこまで影響するのか」「過去の病歴はどこまで調査されるのか」といった不安を感じる方は少なくありません。この記事では、医療保険と特約の復活手続きに関する流れや、告知に関する注意点、過去の病歴がどこまで影響するかについて丁寧に解説します。
保険が失効した後にできる手続きとは?
医療保険などの失効には「復活制度」が用意されている場合があります。復活とは、所定の期間内であれば、一定の条件(保険料の支払い+健康状態の告知)を満たすことで、元の契約を継続扱いに戻す手続きです。
この手続きでは「新規契約」ではなく「元契約の復元」となるため、年齢や保険料が変わらず、保険期間や保障内容も引き継げるのが大きなメリットです。
復活手続きに必要な書類と流れ
復活には保険会社が用意する「復活申込書(兼 告知書)」の提出が必要です。内容としては、健康状態に関する告知が中心になります。
書類の流れは以下の通りです。
- 保険会社から復活申込書が届く
- 健康状態の告知を記入
- 必要に応じて診査・診断書の提出
- 保険会社による審査(数日~数週間)
- 承認されれば復活成立
審査の結果によっては、復活が認められないこともあります。
過去の病歴はどこまで見られるの?
告知では、過去の病歴・手術歴・通院歴・服薬歴などを正確に記載する必要があります。今回のように卵巣の摘出手術や経過観察、服薬があった場合は、きちんと記載するのが基本です。
保険会社は、提出された告知内容をもとに、社内の基準や過去の支払実績などと照らし合わせて審査を行います。診察内容が細かくわかるわけではありませんが、必要に応じて医師への照会や追加の診断書の提出が求められることもあります。
良性腫瘍や内膜症の治療歴がある場合の影響
卵巣の良性腫瘍や内膜症予防のための通院・内服歴は、健康状態の告知対象に含まれます。ただし、「良性」であることや「予防目的の内服」であることを正しく記載すれば、復活が認められる可能性は十分あります。
ただし、経過観察中であることや再発のリスクがある場合、保険会社の判断で復活を断られるケースや、特定の部位・病気に関する「特別条件(部位不担保)」が付けられることがあります。
告知内容に不備があるとどうなる?
告知義務違反があると、復活後であっても将来的に「契約解除」や「給付金不支給」となることがあります。そのため、たとえ些細な症状や過去の良性腫瘍であっても、正直に告知することが大切です。
不安がある場合は、保険会社に相談し、記載方法のアドバイスを受けると安心です。医療機関の診断書や紹介状のコピーがあると、補足資料として有効な場合もあります。
まとめ:正直な告知と冷静な対応が復活成功の鍵
医療保険が失効してしまっても、所定の期間内であれば復活手続きが可能です。卵巣摘出や経過観察の履歴がある場合でも、正直な告知を行い、必要書類を整えれば、復活が認められるケースは多数あります。
落ち込む気持ちは自然ですが、正しい手順を踏めば希望は十分にあります。焦らず、丁寧に準備を進めていきましょう。
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