共働き夫婦にとって、年に数回のボーナスは生活を支える大切なお金です。しかし育児や家事の負担を考慮すると、「使い方のルール」について意見が合わないこともあります。今回は、家計にも夫婦の気持ちにも納得できるボーナスの使い方について、具体的な仕組みと話し合いの方法を解説します。
ボーナスの使い道は「共有部分」と「自由部分」に分ける
まず基本は、ローン返済や家電買い替えなどの優先項目を共有費として設定し、残りは各自の自由にする方式です。
たとえば100万円+30万円の合計130万円のボーナスなら、「共有費70万円+自由費60万円」といった配分をあらかじめ決め、納得しながら使える構造が安心感につながります。
「お小遣い比率」のルール化とは?
自由に使えるお金については「各自のボーナスの●%を自由費にする」とルール化する方法もあります。
たとえば夫婦ともボーナスの30%を自由費とするなら、夫は30万円、妻は9万円をそれぞれ自由に使えるため、不公平感が減りやすいです。
育児・家事の価値を“見える形”で共有する
家事や育児の時間も「労働」です。その価値をお金で可視化することが重要になります。
たとえば、「家事代行1時間2,000円」という相場を参考にし、育児時間50時間なら10万円相当――というように数値化して伝えると、相手にもイメージしやすくなります。
話し合いをスムーズにする工夫
感情より“数字とルール”を持ち出すことで、冷静に話せる場が作れます。“ボーナス後に2人で話す時間を1時間定例化する”と、急な不満も減ります。
また、第三者(FPや家計相談窓口)を交えて話すことで、冷静な視点が入りやすくなります。
実例:上手なボーナス分配ルールの例
夫100万・妻30万のケースで、以下のように仕分けた話があります。
- 共有費:ローン30万+家電30万=60万
- 自由費:夫30万→9万(30%)、妻9万→9万(30%)
- 残額:夫61万円、妻12万→貯蓄に回す
この仕分けなら、お互い納得感を持って消費・貯蓄に取り組めたという声があります。
まとめ:納得できるルールと対話がカギ
「家事や育児の時間をお金に換算して示す」「共有費と自由費を明確に分けて比率を決める」「話し合いはルール化して冷静にする」ことで、夫婦双方が納得できるボーナスの使い方が実現しやすくなります。
まずは「ボーナス後にルール確認するミーティング」を習慣化してみると、お互いの価値観も共有でき、安心して育児期間を迎えられるでしょう。
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