アクサ生命のユニットリンク(有期型)は、保障と資産形成を組み合わせた保険商品であり、特に教育資金や老後資金の準備を目的とする方にとって魅力的な選択肢となります。今回は満期設定や運用比率、特約の影響について、選び方のポイントを具体的に解説します。
ユニットリンク有期型とは?基本構造をおさらい
ユニットリンク有期型は、契約者が選択した運用先(特別勘定)に保険料を投資し、運用実績に応じて将来の保険金や解約返戻金が変動する仕組みです。定期型のため、契約時に満期(契約期間)を決める必要があります。
保障と運用を両立できる一方で、市場の変動に左右されるため、設計に慎重さが求められます。
満期設定が運用に与える影響とは?
満期の年齢設定は、運用比率やリスク許容度の調整に大きく関わります。一般的に、満期が長ければ長いほど、株式などリスク資産の比率を高める運用が可能となり、リターンを狙いやすくなります。
一方、満期が近くなるほど元本保全のために債券や安定型の比率を上げるのが一般的です。長期運用が前提となる商品ですので、短期での解約は元本割れリスクがあることも理解しておきましょう。
満期年齢は何歳に設定すべきか?
教育資金目的であれば、お子さまの進学タイミング(15歳・18歳)を目安に設定するのが現実的です。たとえば、現在お子さまが3歳であれば、18歳時点=15年後の満期(57歳)に設定することが考えられます。
一方、老後資金が主目的であれば、65歳や70歳など退職後の生活費に充てられるタイミングが理想です。複数の目的がある場合は、2本契約に分ける戦略も検討する価値があります。
3大疾病払込免除特約の影響は?
この特約を付けることで、がん・心疾患・脳卒中など3大疾病にかかった際、以降の保険料の支払いが免除されるというメリットがあります。しかし、この保障分の保険コスト(保険関係費)が引かれるため、運用に回る金額は減少します。
影響度合いは契約者の年齢や性別、運用期間などによって異なりますが、一般的に数%程度、運用利回りに影響を与える可能性があります。保障を厚くすることで安心感は増しますが、リターンはやや抑えられる点に注意しましょう。
実際のシミュレーション例
たとえば42歳の方が、60歳満期で月額3万円を保険料として払った場合、平均利回り3%で推移すれば、満期時に約860万円前後になる可能性があります。
同条件で3大疾病特約を付けると、運用原資が減るため、満期受取額が約810万円前後に下がるシナリオも考えられます。ただし、実際の数値は保険会社の設計書や試算表での確認が必要です。
まとめ:目的に応じた設計が成功の鍵
ユニットリンク有期型は、保険と投資の機能を両立させた柔軟な商品ですが、満期設定や特約の選択が将来の結果に大きく影響します。教育資金なのか老後資金なのか、目的に応じて適切な設計を行うことが重要です。
契約前には、ライフプランを見直した上で、アクサ生命の公式資料や保険ショップ等での無料相談を活用し、複数のシミュレーションを比較検討することをおすすめします。
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