キャッシュカード同士を重ねて保管しても大丈夫？磁気不良のリスクと正しい取り扱い方

財布の中で複数のキャッシュカードやクレジットカードを重ねて保管している方は多いのではないでしょうか。しかし「カード同士を重ねると磁気不良になる」といった話もあり、不安に感じている方も少なくありません。本記事では、キャッシュカードの磁気不良の原因や防止方法を、わかりやすく解説します。

キャッシュカードの磁気ストライプの仕組みとは

キャッシュカードには黒い帯状の「磁気ストライプ」があり、ここに口座番号や暗証番号などの情報が記録されています。ATMで読み取りを行う際には、この磁気ストライプが正しく動作する必要があります。

磁気ストライプは強い磁気を受けることで記録が消えたり、読み取りができなくなったりすることがあります。これが「磁気不良」と呼ばれる状態です。

結論から言えば、キャッシュカードやクレジットカードなどを重ねて保管しているだけで即座に磁気不良になることは少ないとされています。なぜなら、カード同士の磁気ストライプは互いに強い磁力を発しておらず、通常の接触では影響を及ぼしにくいためです。

ただし、経年劣化や物理的な圧力、摩擦によって磁気ストライプが傷つき、結果として読み取りエラーが起こることもあるため注意は必要です。

特にスマートフォンとカードを同じポケットに入れている人は要注意です。マグネット付きのスマホケースと接触すると磁気不良になる可能性が高まります。

磁気不良を防ぐには、以下のような保管方法を意識するのが効果的です。

コンビニや100円ショップでも購入できる磁気防止カードを1枚入れておくだけでも、被害を大きく軽減できます。

ATMなどで「カードを読み取れません」などのエラーが出た場合は、まずカード裏面に記載のある銀行に連絡しましょう。多くの場合は、身分証明書とともに窓口で再発行の手続きを行うことになります。

再発行には即日発行が可能な場合もありますが、銀行によっては1週間以上かかることもあります。また、キャッシュカードの種類や口座状況によっては手数料がかかるケースもあるため、事前に確認しておきましょう。

キャッシュカードを他のカードと重ねて保管すること自体で磁気不良になる可能性は低いものの、外部の磁気や物理的な要因が重なるとリスクは高まります。スマホとの接触回避・磁気防止グッズの活用・正しい収納など、ちょっとした心がけで大切なカードを長く安全に使い続けることができます。