タンス貯金をゆうちょ銀行に預けたら税務署にバレる?注意点と正しい対処法を解説

貯金

長年かけて貯めた現金をゆうちょ銀行などの金融機関に預けたいと考えたとき、「税務署に怪しまれるのでは?」と不安に思う方は少なくありません。この記事では、タンス預金を銀行に預ける際の税務上のリスクや注意点をわかりやすく解説します。

そもそもタンス預金とは?

タンス預金とは、金融機関を通さずに自宅などで現金を保管している状態を指します。防犯や盗難、災害リスクがある反面、利息がつかないことや税務上の問題を避けられるという考えから保管している人もいます。

ただし、まとまった金額を長期で保管する場合、いざ銀行へ預ける際には説明責任が問われることもあるため、準備が必要です。

500万円をゆうちょ銀行に預けたら税務署に連絡が行くのか?

銀行に500万円を現金で預け入れたとしても、ただちに税務署に情報が送られるわけではありません。しかし、金融機関は200万円以上の現金取引について「疑わしい取引」としてマネーロンダリング対策の観点からチェックする義務があります。

疑わしい場合、銀行が国税庁に報告することはありますが、「20年かけてコツコツ貯めた」という合理的な説明があれば問題にはなりにくいです。

税務署が注目するのは“資金の出どころ”

税務署が確認したいのは、その現金が「課税対象となる所得なのに申告していないのではないか?」という点です。

したがって、会社員で給与明細や住民税の支払い履歴が残っており、20年かけて積み立てたものだと説明できる場合には問題になる可能性は極めて低いでしょう。

預け入れる前にできる備え

通帳の記録を分ける:預け入れ先は新しい口座にするのが望ましい。既存の生活用口座に混ぜないようにしましょう。

メモや記録を残す:収入・貯金履歴のメモや、手渡しでの収入記録などがあれば、いざというときに説明しやすくなります。

分割で預ける:一度に500万円を預けるのではなく、月ごとに100万円ずつなど分割で預けると不自然さが薄れます。

タンス預金を続けるリスク

タンス預金には、盗難、火災、劣化による破損などのリスクがあります。また、万が一のとき相続人が発見できず、相続漏れの原因にもなります。

2024年の民法改正でも、現金の所在不明は相続トラブルの原因になると指摘されており、安全性や利便性を考えると、金融機関に預けるのが現実的です。

まとめ:正当な資金なら心配不要。記録と説明を用意しよう

タンス預金をゆうちょ銀行に預けたからといって、すぐに税務署が動くわけではありません。重要なのは、そのお金の“出どころ”をきちんと説明できるかどうかです。

20年かけて蓄えた貯金であることが明確であれば、安心して金融機関に預けることができます。ただし、記録や口座の分け方には注意を払い、安全に資産を管理していきましょう。

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