PayPay送金で“エラーが出た”“保証金が必要”と言われたら要注意:詐欺の可能性と正しい対処法

電子マネー、電子決済

スマホ決済アプリ「PayPay」での送金はとても便利ですが、その仕組みを逆手に取った詐欺が報告されるようになってきました。とくに「エラーが出て受け取れない」「保証金が必要」などと相手から言われた場合、それは高確率で詐欺の可能性があります。本記事では、PayPay送金にまつわるトラブルと詐欺の見分け方、そして適切な対応について詳しく解説します。

PayPay送金の仕組みを正しく理解しよう

PayPayの送金には「PayPayマネー」と「PayPayマネーライト」の2種類の残高種別があります。

  • PayPayマネー:本人確認済の残高。送金も受け取りも可能。
  • PayPayマネーライト:本人確認なしでも利用できるが、送金は不可。受け取りは可能。

つまり、あなたが「PayPayマネー」で送金し、相手が「マネーライト」ユーザーでも受け取ることはできます。エラーで受け取れないという説明は基本的に理屈が通りません。

「保証金が必要」は典型的な詐欺の手口

「送金エラーを解除するには保証金を払ってほしい」「本人確認に追加費用がかかる」などの発言は、極めて高い確率で詐欺です。PayPayにおいて送金受け取りに金銭が発生する仕組みはありません。

たとえば、SNS上で物品を買った後、「PayPay送金したのに相手から“解除にお金が必要”と言われ、さらに送金させられた」という被害が報告されています。これは「保証金詐欺」と呼ばれ、典型的な詐欺手法の一つです。

実際に起こっている詐欺の実例

ある被害者の例では、メルカリ風の非公式アカウントで商品を購入。PayPayマネーで送金したにもかかわらず「マネーライトでは受け取れない」と言われ、さらに3000円の“手数料”を求められました。最終的にブロックされ、商品も届かず返金もなしというケースです。

このように、「受け取れないから追加で送って」「一時的な保証金を払って」といった要請は、PayPayの公式な仕様とは無関係です。

対処法:こうした事態に遭ったらすぐやるべきこと

  • 相手に追加送金を絶対にしない
  • PayPayの利用履歴を確認し、送金済みであることを確認
  • 詐欺の疑いがある場合はPayPay公式サポートに通報
  • 可能であれば警察のサイバー犯罪窓口に相談

また、やり取りはスクリーンショットで保存し、証拠として保全しておくことも重要です。

本人確認やマネー種別に関する本当の仕組み

PayPayでは、本人確認を行うことで「マネーライト」→「マネー」にアップグレードされ、出金や送金などの機能が拡張されます。しかし、受け取りは本人確認をしなくても可能であり、送金に失敗した場合は自動で送金元に返金されます。

つまり、送金者側で「受け取り完了」と表示されていれば、その時点で処理は完了しているというのが公式仕様です。

まとめ:PayPay送金で“追加金”を求められたら、それは詐欺のサイン

「受け取りエラー」「保証金が必要」「本人確認しないと受け取れない」といった説明があった場合、それは詐欺の可能性が極めて高いと考えてよいでしょう。

PayPay公式は、こうした個人間のやり取りで送金トラブルに関して返金保証をしていないため、事前に相手の信用を確認し、絶対に追加送金しないことが重要です。

お金を守る第一歩は「知識」と「疑う力」です。少しでも不自然だと感じたら、相手とのやり取りを中断し、冷静に事実確認をするようにしましょう。

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