申込ブラックと支払い遅延は同じ?信用情報に与える影響を徹底比較

クレジットカード

クレジットカードやローンの申し込みをする際、よく耳にする「申込ブラック」という言葉。これは短期間に多重申し込みを繰り返した場合に起きる信用情報の見られ方の一種です。一方で「支払い遅延」も信用情報における重要なマイナス要因の一つです。本記事では、この2つの状況が信用情報にどのような影響を与えるのか、違いと共に詳しく解説します。

申込ブラックとは何か?

「申込ブラック」とは、短期間に複数のクレジットカードやローンに申し込みを行った場合、審査会社側から「資金に困っている」と判断されやすくなり、審査落ちにつながる状態のことを指します。

この状態は、信用情報機関(CIC・JICCなど)に「申込履歴」が6ヶ月間記録されることが原因で、申込履歴が多い人はリスクが高いと見なされやすくなります。

支払い遅延とは何か?

支払い遅延とは、クレジットカードやローンなどの返済を約定日に支払わなかった場合に発生します。これが61日以上または3か月以上継続すると「異動情報」として信用情報に記録され、いわゆる「ブラックリスト入り」扱いになります。

異動情報は最長で5年間記録されるため、クレジットカードやローンの審査に大きく不利となります。

申込ブラックと支払い遅延の比較

項目 申込ブラック 支払い遅延(異動)
信用情報に残る期間 6ヶ月 最大5年間
審査への影響度 中程度(状況次第) 非常に大きい(確実に審査落ち)
回避可能か 申し込み回数を抑えれば可能 履歴がついたら削除不可

上記からも分かる通り、申込ブラックは一時的な影響に過ぎませんが、支払い遅延は長期的かつ重大な信用毀損となります。

実際のケーススタディ

例:Aさんは3ヶ月の間にクレジットカードを5枚申し込み、すべて否決。申込履歴は6ヶ月後に消えるため、その後は問題なくカードを取得できました。

例:Bさんはクレジットカードの支払いを90日間滞納して「異動情報」がつき、その後5年間にわたりほとんどの金融商品で審査落ちしました。

信用情報を守るためにできること

  • クレジットカードやローンの申し込みは月1件以下に抑える
  • 支払いは自動引き落としに設定し、口座残高を常に確認
  • 自分の信用情報を定期的に確認する(CICやJICCで開示請求可能)

信用情報は金融活動の「信用の履歴書」です。軽率な行動が後々のローンや住宅購入に影響を与えるため、慎重に取り扱いましょう。

まとめ:申込ブラックは一時的、支払い遅延は長期的なリスク

申込ブラックは一定期間が経てば情報が削除され、審査にもさほど影響しなくなります。一方、支払い遅延(特に異動情報)は長期間記録され、審査への影響が大きくなります。

信用情報に傷をつけないためには、申し込みのタイミングと回数を意識し、支払いの遅延は絶対に避けることが重要です。

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