通勤・通学時に交通系ICカードとクレジットカードを一緒に携帯したいと考える方は多いですが、実際にカードケースに重ねて入れたまま改札を通れるかどうか気になるところです。今回はICOCAとクレジットカードを同時に使う場合の注意点や対処法を解説します。
交通系ICカードは電波干渉に弱い
ICOCAはFelica方式の非接触ICカードで、タッチすることで改札機と通信を行います。しかし、複数のICチップを近距離に重ねて持っていると、電波干渉が発生し、改札機が正しく読み取れないケースが非常に多くなります。
特にクレジットカードにもICチップが搭載されていると、ICOCAと同じカードケースに入れて重ねて使うのは避けるべきです。改札をスムーズに通過できない、エラーが発生するなどのトラブルにつながります。
実際に発生するトラブル例
たとえば朝のラッシュ時、改札で読み取りエラーが発生し後続の人が詰まってしまうなど、周囲に迷惑がかかるケースもあります。駅員に呼び止められて再タッチを求められるなど、恥ずかしい思いをする可能性もあります。
また、うまく読み取れたとしても、クレジットカードのICチップ側が誤作動を起こすリスクもゼロではありません。カードの故障や磁気不良などにもつながるおそれがあります。
ICカードを安全に使うためのポイント
- ICOCAとクレジットカードは別々のポケットやスリットに分けて収納
- カードケースの中で重ねず、片方だけ取り出して使用する
- 改札ではICOCAのみを取り出して単独でタッチ
こうした基本的なルールを守るだけでも、読み取りエラーのトラブルは大幅に軽減されます。
便利なICカードセパレーターもおすすめ
最近では、ICカードセパレーター(電波干渉防止カード)というアイテムも登場しており、交通系ICカードと他のICカードの間に挟むことで、誤作動や干渉を防ぐことができます。
ただし、すべての端末やカードとの相性によっては効果が限定的なこともあるため、基本的にはカードを物理的に分けて使用するのがもっとも安全です。
スマホ決済なら干渉の心配なし
Apple PayやGoogle Payを使ってICOCAをスマホに登録すれば、他のカードと物理的に干渉することはありません。モバイルSuicaなどと同様に、スマホをタッチするだけでスムーズに改札を通過できます。
物理カードにこだわらない場合は、スマホ決済への移行も検討する価値があります。
まとめ:改札でのトラブルを防ぐには分けて持つのが鉄則
ICOCAとクレジットカードを同じケースに重ねて入れると、読み取りエラーや改札通過トラブルの原因になります。カードは重ねず、必要なものだけ取り出して使うことが大切です。
ICカードセパレーターやスマホ決済を活用することで、よりスムーズでストレスのない通勤・通学が実現できます。ぜひ日常の小さな工夫で快適なICカード利用を心がけましょう。
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