子どもの成長やライフスタイルの変化に伴い、住宅に対する選択は非常に重要なテーマです。とくに、7000万円の貯金があるご家庭の場合、賃貸で住み続けるべきか、それとも家を購入すべきか、判断に迷うのは当然です。この記事では、教育費・老後・資産形成なども含めて、賃貸と持ち家のメリット・デメリットを総合的に解説していきます。
今、家を買うべき?それとも賃貸で様子を見るべき?
持ち家は「資産」として捉える人が多い一方、流動性の低さや維持費の問題なども含めて慎重に検討すべき選択肢です。賃貸はフレキシブルに引越しができる反面、家賃がかかり続けるため、長期的には総額が高くなることもあります。
現在のように金利が比較的低水準なうちは、ローンを活用して購入するメリットもありますが、「いつまで住むか」「転勤や転校の可能性があるか」といった点も重要な判断材料です。
子どもの成長と学区の安定性を考える
小学生3年・5年という状況では、今後中学・高校進学のタイミングで学区や通学時間の問題が出てくることが想定されます。
家を購入することで:
- 学区を安定させやすい
- 通学距離を短縮できる
- 子どもが「自分の家」に安心感を持てる
一方で、賃貸のままだと引っ越しの自由があるため、例えば中学受験に合わせて別の地域へ移るという柔軟な対応も可能です。
7000万円の貯金がある家庭における家計シミュレーション
仮に5000万円の住宅を現金で購入し、2000万円を現金として残した場合、固定資産税・修繕費などを計算に入れても、大きな生活の圧迫にはなりません。
ただし、住宅購入後に資産運用ができなくなるリスクや、生活にゆとりが無くなる可能性を考えると、ローンを組んで一定額を運用に回す選択肢も視野に入れるべきです。
たとえば。
選択肢 | メリット | デメリット |
---|---|---|
現金一括購入 | 金利ゼロ、支払い負担なし | 手元資金が大きく減る |
住宅ローン併用 | 資産運用可能、税制優遇 | 毎月返済あり、金利リスク |
老後資金・教育資金とのバランスも重要
大学進学、特に私立理系や医学部などを想定すると、1人あたり1000〜2000万円の教育費がかかることもあります。また、ご夫婦の老後費用としても夫婦2人で3000万円〜5000万円は想定しておくと安心です。
そのため、家の購入で資金の大半を使い切るのではなく、「残す資金」と「使う資金」を明確に分ける」ことが大切です。
こんな家庭には購入が向いている
- 子どもがあと数年以上は同じ地域に通う予定
- 夫婦の勤務先が長く変わらない見込み
- ある程度住みたい地域が決まっている
一方で、次のような家庭は賃貸継続のメリットが大きいです。
- 転勤・転校の可能性が高い
- 将来は地方移住や海外移住も考えている
- 住まいに強いこだわりがない
まとめ:7000万円の資産を守るために、住宅は“戦略的に選ぶ”
「いつまでも賃貸はダメ」でもなければ「家は必ず買うべき」ということもありません。7000万円という大きな資産を持つご家庭こそ、ライフステージと支出バランス、将来の柔軟性を踏まえて住宅戦略を立てるべきです。
大切なのは、“今”よりも“10年後・20年後”の暮らしを見据えた選択をすることです。
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