自動車保険の保険料は等級によって大きく変わります。特に1ナンバー(貨物登録)や高額車両であるハイエースなどは、若年層にはかなり高額な見積もりが出ることもあります。しかし、家族からの等級引き継ぎ(ノンフリート等級継承)を活用すれば、驚くほど保険料が下がる可能性があります。
20等級とは何か?
任意保険の等級制度は1〜20まであり、初めて保険に加入する人は6等級からスタートするのが一般的です。無事故で1年ごとに1等級ずつ上がり、最大20等級で最も割引率が高くなります。
20等級は約63%の割引が適用されるため、保険料は大幅に安くなります。
保険料はどれくらい下がる?【試算例】
以下は、22歳男性・ブルー免許・ハイエース(新車・450万円)・1ナンバーを想定した例です。
- 現在(等級なし〜6等級相当):年間保険料 約48万円
- 母親の20等級を継承:年間保険料 約18〜22万円
このように、20等級を引き継ぐことで年間25万円以上安くなる可能性があります。ただし保険会社や補償内容、免許証の色や地域などによって上下します。
等級引き継ぎの条件と注意点
等級を引き継ぐには、以下のような条件を満たす必要があります。
- 同居の親族からの継承(配偶者、父母、子、兄弟など)
- 引き継ぎ後、元の契約は終了する(同時に2契約保持は不可)
- 契約者変更の際に名義や使用目的を明確に伝える
親が使っていない車の等級を引き継ぐパターンが多く、保険会社によっては手続きが複雑になる場合もあります。
1ナンバー(貨物車)で保険料が高くなる理由
ハイエースを1ナンバー登録する場合、保険料が普通車(3ナンバー)よりも高くなります。これは商用車扱いになり、リスクが高く見積もられるためです。
また、21歳〜24歳の若年層は保険料率が最も高く設定されているため、等級の有無によって大きく差が出ます。
できるだけ安く抑えるための追加ポイント
- 免許証の色をゴールドに保つ(ブルー免許だと割引率が低い)
- 年間走行距離を「5,000km以下」に設定する
- 運転者の限定条件(本人限定、家族限定など)を設定
- 車両保険の内容を見直す(免責を設定したり、盗難のみ補償に)
保険会社によって見積もりの幅が大きいため、複数社で比較することも非常に重要です。
まとめ:若年層×高額車でも20等級なら安心
22歳でハイエースのような高額車を所有する場合、通常は非常に高い保険料がかかります。しかし、20等級の引き継ぎを活用すれば、保険料を半額以下に抑えることも可能です。
自動車保険は高額な固定費の一つですが、制度を正しく理解して賢く活用すれば大きな節約になります。等級継承の制度は非常に強力な手段なので、活用できる方は積極的に検討しましょう。
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