クレジットカードのリボ払いが払えなかった場合に起こる「一括請求」のリスクと対処法

クレジットカード

クレジットカードのリボ払いを利用していると、毎月一定額の支払いで済むため、家計の調整がしやすいという利点があります。しかし、支払いが滞ると「一括請求」という重いペナルティが発生する可能性があります。本記事では、なぜ一括請求が発生するのか、その条件や注意点、そして対処法まで詳しく解説します。

リボ払いの基本と「延滞」の意味

リボ払いとは、利用残高に応じて毎月一定額または割合で返済する方式です。残高に対して高い金利がかかるため、支払いが長引けば利息も増えていきます。

毎月の返済が引き落とし口座に残っていなかったなどで失敗すると、それは「延滞」とみなされます。延滞が数日続くだけでカード会社から連絡が来る場合もあります。

一括請求とは?その発動条件

一括請求とは、それまでリボ払いで分割されていた残高が、すべて一度に請求される措置です。多くのカード会社では、以下のような場合に一括請求の対象となります。

  • 支払いを長期間延滞した(例:2ヶ月以上)
  • カード会社の督促に応じない
  • 信用情報に著しい問題が発生した(他社での延滞など)
  • カードの利用規約違反(虚偽申請など)

つまり、軽微な延滞1回で即一括請求とはなりにくいですが、連続で無視したり、故意と見なされるケースでは厳しく対応される可能性があります。

実際のケース:支払いできなかったらどうなる?

例えば、Aさんが月々5,000円のリボ払いで残高20万円を運用していたとします。2ヶ月連続で引き落としできなかった場合、カード会社から電話やハガキによる督促が届きます。

その後、期限までに支払わなければ「一括請求通知書」が届き、20万円全額が次の締日までに請求されることになります。この段階で払えないと、強制解約や信用情報への事故登録に発展します。

信用情報への影響とその回復

一括請求に至った場合、カード会社はその情報を個人信用情報機関(CICやJICCなど)に報告します。これにより、俗に言う「ブラックリスト」に掲載された状態になり、新たなローンやクレジットカードの契約が困難になります。

事故情報は、完済しても5年間は記録が残るため、将来の住宅ローン審査や携帯端末の分割払いにも影響するおそれがあります。

延滞を防ぐためにできること

  • 引き落とし日の前に口座残高を確認する
  • 事前に返済が難しい場合は、カード会社に連絡して返済相談をする
  • リボ払いの残高を確認し、できるだけ繰上返済を行う

カード会社に早めに連絡を入れることで、延滞扱いを避けたり、返済計画の変更を受け入れてもらえることもあります。

まとめ:一括請求を防ぐには信頼回復の行動が鍵

リボ払いの引き落としができなかった場合でも、すぐに一括請求になるわけではありません。しかし、連絡を怠ったり、再三の督促を無視したりすれば、信用情報に傷がつき、法的手続きに至る可能性もあります

大切なのは、「支払いができないこと」よりも「対応をしないこと」が問題視されるという点です。状況が難しいときこそ、正直に相談し、信頼回復につながる対応を取りましょう。

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