引っ越しや移住を検討していると、「住む市町村によって住民税は変わるのか?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。この記事では、茨城県龍ケ崎市と埼玉県久喜市に焦点を当て、住民税の違いや確認すべきポイントを解説します。
住民税の仕組み:基本は全国共通の税率
住民税は、「都道府県民税」と「市町村民税」から構成され、原則として税率は全国一律です。具体的には、所得割:10%(都道府県4%+市町村6%)、均等割:年間5,000円程度(都道府県+市町村)が基本となっています。
したがって、龍ケ崎市と久喜市で大きく住民税率が異なるということは原則ありません。
市町村による差が出る可能性がある部分とは?
ただし、均等割に加算される「特例分」や「防災税」などが市町村独自に設定される場合は、数百円〜1,000円程度の差が生じることがあります。
例えば、一部の市町村では「子育て支援の財源確保」や「災害対策費」として、均等割に上乗せして住民税を徴収するケースがあります。現時点で、龍ケ崎市・久喜市いずれにも特別な加算税は設定されていませんが、変更される可能性もあるため、市役所のWebサイトや税務課での確認が安心です。
住民税の課税対象となる収入・控除の基準は?
住民税の金額は、前年の所得金額に基づいて計算されます。控除の仕組み(基礎控除、配偶者控除、扶養控除など)も全国共通です。
つまり、同じ年収・同じ家族構成であれば、龍ケ崎市でも久喜市でも住民税の金額に大きな差は出ないと考えてよいでしょう。
他に考慮すべき費用差:住民サービス・国保・水道料金など
住民税以外に家計へ影響する要素として、国民健康保険料や介護保険料、上下水道料金、子育て支援制度などがあります。
たとえば、国保料の算出方法は自治体ごとに異なり、同じ所得でも年間で数万円の差が出ることもあります。住民税がほぼ同じでも、自治体サービスや公費負担の違いが生活コストに影響する点は見落とせません。
まとめ:住民税の税率に大差はなし、違いが出るのは周辺費用やサービス
茨城県龍ケ崎市と埼玉県久喜市では、住民税の基本的な税率に大きな違いはありません。全国共通の税制がベースとなっているため、引っ越しによって住民税が劇的に上下することは基本的にないと考えてよいでしょう。
ただし、各自治体の特例加算・保険料・公共サービスの充実度などによって、実質的な負担感には差が出ることもあるため、住民税だけでなく「生活コスト全体」で比較することが重要です。
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