キャッシュレス決済が当たり前になった現代、スマートフォンと共に急速に普及したのが「PayPay」です。しかし、スマートフォンが登場した頃にはまだその名前すらありませんでした。本記事では、PayPayが登場した時期やそれ以前の電子マネーの歴史について、初心者でもわかりやすく解説します。
PayPayの登場は2018年、スマホ普及から10年後
PayPayは2018年10月にサービスが開始されました。ソフトバンクとヤフーの共同出資によって設立されたPayPay株式会社が運営しています。
一方、初代iPhoneの日本発売は2008年7月。つまり、スマートフォンが登場してから約10年後にPayPayが誕生したことになります。スマホの普及とともに、アプリを利用したQRコード決済が一気に身近なものとなったのです。
PayPay登場前の主な電子マネーとは?
スマートフォン以前にも「電子マネー」は存在していました。主に使われていたのは以下のようなカード型電子マネーです。
- Suica(2001年〜):交通系ICカードとして登場。のちに電子マネー機能を搭載。
- 楽天Edy(2001年〜):プリペイド式でコンビニや飲食店など幅広く利用可能。
- WAON(2007年〜):イオングループが発行する電子マネー。
- nanaco(2007年〜):セブン&アイグループが展開。
これらは専用端末での読み取りにより決済される仕組みで、スマホ連携やQRコードとは異なる方式でした。
スマホの登場と電子決済アプリの進化
スマートフォンの登場により、決済方法にも革命が起きました。特に大きな転換点は以下の通りです。
- 2011年:iDやQUICPayがAndroidスマホに搭載されはじめる
- 2014年:Apple Payがアメリカで開始
- 2016年:Apple Payが日本上陸、Suica等の対応が進む
- 2018年:PayPay、LINE Pay、楽天ペイなどQRコード決済が台頭
この流れの中で、スマートフォンとアプリベースのQRコード決済が爆発的に広がっていきました。
PayPayがもたらしたキャッシュレス普及の転機
PayPayは開始当初から「100億円あげちゃうキャンペーン」など大規模な還元施策を打ち出し、話題を呼びました。
これにより、中小店舗でもQRコード決済が導入される契機となり、利用者層の拡大が一気に進んだのです。スマホ一つで簡単に決済ができる利便性も、若年層やシニア層を問わず受け入れられました。
電子マネーはスマホよりも前からあった
質問にあるように、「電子マネーはスマートフォン登場以降にできたもの?」という点については、答えはNOです。
実際には、2000年代初頭からカード型の電子マネーが普及し、スマホ登場後も併存して進化を続けています。現在はそれらに加えてスマホアプリ型の電子マネーが一般化している、という構図です。
まとめ:PayPayの登場と電子マネーの歴史
PayPayは2018年に登場した比較的新しいサービスですが、それ以前から電子マネーの文化は存在していました。ただし、スマートフォンとアプリ決済の登場により、私たちの生活に密接に関わる存在へと進化しました。
今後もスマートウォッチや指紋認証などを活用した新たな決済手段が登場する可能性があり、キャッシュレスの世界はさらに広がっていくことでしょう。
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