一人暮らしでも、ある月だけ急に水道料金が高くなった経験はありませんか?普段の生活では意識しにくい水の使用量ですが、ちょっとした習慣の変化が思いがけない出費につながることも。この記事では、水道代が上がった理由として考えられるポイントを丁寧に解説していきます。
まずチェックすべき「水の使い道」
家庭での水の使用は主に、トイレ、風呂、洗濯、台所の4つに分類されます。総務省のデータでは、一般家庭の水使用の約3割がトイレ、約2.5割が風呂とされており、この2つは特に注意すべきポイントです。
水道料金が高くなる原因は、これらのどれかに「想定外の水量の増加」がある可能性が高いです。特に一人暮らしの場合、小さな変化が全体に大きく響きます。
トイレの回数が多い場合の水道使用量
家庭用の洋式トイレ(節水型でない場合)では、1回の「小」で約6リットル、「大」では8〜13リットルほどの水を使用します。仮に1日20回、小で流していた場合、1日120リットル、月間で3600リットル(3.6㎥)程度に。
水道料金は地域により異なりますが、東京都の場合、1㎥あたり約200円前後。3.6㎥の増加で約700円強の上昇が見込まれます。これが繰り返されると、基本料金に加えて大きな変動要因になります。
浴槽での洗濯すすぎが与える影響
浴槽でのすすぎを3回行うと仮定すると、200L×1/3×3回=約200Lの水を1回の洗濯で使用している計算になります。これを10回行えば2000L、すなわち2㎥相当。
2㎥の水道使用であれば、料金にして約400円程度。洗濯の頻度とすすぎの回数が増えると、合算で1,000円前後の増加も十分考えられます。
水道メーターが見えないケースでの対応
集合住宅などで「大家が水道契約をしており、メーターが直接確認できない」場合、詳細な使用量を把握するのが難しいですが、毎月の請求金額の推移を記録しておくと異常を早期に察知しやすくなります。
可能であれば、地域の水道局または管理会社に使用量の確認を依頼することも検討しましょう。
節水のためにできる具体的対策
- トイレを小で流す際も、必要以上の回数を避ける
- 浴槽すすぎは2回までに抑えるなど回数を減らす
- 台所の洗い物時にはこまめに水を止める
- シャワーや洗面は短時間で済ませる
また、洗濯物をまとめて行うことで回数を減らすのも節水につながります。
まとめ:水道料金アップの原因は「生活習慣の変化」にあり
一人暮らしでの水道料金の急激な上昇は、トイレの使用頻度や洗濯の回数など、日々の小さな習慣が重なった結果であることが多いです。とくに、浴槽を使ったすすぎや頻繁なトイレ利用は見過ごされがちなポイント。
「見えない支出」を意識して水の使い方を見直すだけでも、次月以降の請求額に明確な差が出てきます。今回の変動を一つのきっかけに、日々の使い方を少しだけ工夫してみることをおすすめします。
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