ATMを使って引き出しや振込をすることが多い現代では、通帳への記帳が後回しになりがちです。しかし、ゆうちょ銀行では未記帳の取引が30件を超えると、明細がまとめて合算記帳されてしまう仕組みがあります。この記事では、その仕組みと注意点、そして未記帳が続いた場合の対応について詳しく解説します。
未記帳取引とは?
ゆうちょ銀行ではATMやネットバンキングなどを利用した取引の詳細が、通帳に記帳されないまま残っている状態を「未記帳」と呼びます。たとえば、毎月の給与振込や現金引き出しなどが該当します。
この未記帳状態が続き、30件を超えると、ゆうちょ銀行のシステム上、「受取合計」「支払合計」のように1行にまとめられてしまいます。
30件を超えるとどうなる?
未記帳の取引が31件以上になると、それ以前の分については合算された金額だけが記帳され、1件ごとの明細は確認できなくなります。記録を残したい人にとっては不便になるため、早めの記帳が推奨されます。
たとえば以下のように記帳される可能性があります。
記帳日 | 摘要 | 金額 |
---|---|---|
2024/06/30 | 支払合算 | -85,000円 |
2024/06/30 | 受取合算 | +90,000円 |
親が通帳を管理している場合の対処法
通帳を自分で持っていない、親が管理しているといったケースでは、記帳がしづらくなります。その場合、以下の対応を検討してください。
- 親に未記帳がたまっている旨を伝え、記帳をお願いする
- 通帳を返してもらい、自分で管理できるように相談する
- 万一通帳が見当たらない場合は、再発行の手続きをする(本人確認書類が必要)
通帳なしでも履歴は確認できる?
記帳をしなくても、最近の取引明細であればゆうちょ銀行のWebサービス「ゆうちょダイレクト」で確認できます。ただし、これも閲覧可能な期間や件数に制限があるため、長期保存には通帳記帳がおすすめです。
また、ATMで残高照会や取引履歴の一部も印字できますが、詳細な用途(例:給与・振込人名)は通帳でしか確認できないケースが多いです。
記帳を忘れがちな方へのアドバイス
定期的に記帳する習慣をつけることが、資金管理や家計の見直しにもつながります。以下のようなタイミングでの記帳をおすすめします。
- 毎月の給料日後
- 家計簿をつける日
- ボーナスや大きな支出のあと
まとめ:未記帳は早めの対応が安心
ゆうちょ銀行では、未記帳取引が30件を超えると記帳内容が合算されてしまい、詳細確認が困難になります。もし通帳を持っていないなら、早めに管理者と連携し、記帳をお願いすることが重要です。資産の流れを正確に把握するためにも、定期的な記帳の習慣をぜひ取り入れてみてください。
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