火災保険や地震保険は建物そのものを守るものですが、家の中の家具や電化製品などの動産を守るには「家財保険」への加入が必要です。特に仏壇のように価値が高く代替の難しいものがある場合、家財保険の見直しは重要になります。
家財保険とは何か?建物保険との違い
家財保険は、火災・落雷・風災・盗難などによって損害を受けた家財を補償する保険です。一方、火災保険は建物自体を対象にしており、家具や家電などの損害はカバーされません。
例えば、火災で家全体が焼けた場合でも、家財保険に入っていないと家具やテレビ、冷蔵庫などの損失は補償されません。
築年数は家財保険に影響する?
築年数は主に建物の保険料に影響しますが、家財保険の保険料計算には直接的な影響はありません。ただし、築年数が古く火災リスクが高いと判断される場合、家財保険も割高になることがあります。
築36年の木造住宅の場合でも、保険会社によっては問題なく契約できますが、契約条件の確認が必要です。
仏壇など高額家財の扱いと評価額の考え方
仏壇のように高額な家財は、通常の家財保険の「一律評価額」では十分に補償されないことがあります。一般的には、家族構成に応じた目安額(例:3人家族で約1,000万円)で補償額を設定します。
ただし、金箔の仏壇など特別な品は「明記物件」として個別に保険に登録することが望ましいです。その際には、購入時の領収書や鑑定書の提出を求められることもあります。
家財保険の補償範囲と保険金額の目安
家財保険の補償対象は以下のようなものが含まれます。
- 家具(タンス、ベッドなど)
- 家電製品(冷蔵庫、洗濯機、テレビなど)
- 衣類や寝具
- 貴金属・骨董品(一定額を超えると別途申告が必要)
3人家族のケースでは、一般的な家財評価額は700~1,000万円程度が目安となります。仏壇のように高価な品がある場合は、評価額を上乗せするか、保険会社に個別に確認を取りましょう。
保険会社の選び方と申込時の注意点
家財保険は、火災保険とセットで加入するのが一般的です。既存の火災保険に家財補償を追加できるか確認しましょう。補償範囲や特約内容を比較し、必要なものを網羅しているプランを選ぶことが大切です。
仏壇のような高額家財がある場合は、契約前に保険会社に相談し、適切な補償が受けられるか確認することが安心に繋がります。
まとめ
築年数が古い家でも家財保険には加入できます。家財保険は、万が一の災害時に生活を再建する大切な備えです。特に仏壇のように価値のある家財がある場合には、補償額の見直しや個別登録を検討しましょう。保険料や補償内容は保険会社ごとに異なるため、複数社の見積もりを取り比較検討することをおすすめします。
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