家計管理をしていると、「今の支出は多すぎるのでは?」と感じることがあります。特に食費や日用品といった日々の出費は目に見えづらく、気づけば想定以上の金額になることも。今回は、4人家族(夫婦+小中学生の子ども2人)の平均的な食費・生活費の相場と、実際のやりくりのヒントについてご紹介します。
4人家族の食費・生活費の全国平均
総務省「家計調査(2023年)」によると、4人家族の食費は平均で約8万〜9万円、日用品費は1万円前後が目安とされています。つまり、合計で9万〜10万円程度が全国的な平均といえます。
ただしこれはあくまで統計的な平均であり、住んでいる地域やライフスタイルによって大きく異なります。都市部では物価が高く、外食の頻度や健康志向の食品を購入している家庭では食費も高くなりがちです。
毎月16万円は多い?内訳で見える可能性
仮に16万円の使い道を考えてみると、食費9万円+日用品1万円に加えて、被服費、医療費、学校関係の雑費などが含まれている可能性があります。特に小中学生のいる家庭では、給食費や文房具代、クラブ活動費なども増えてきます。
また、食費の中に「お菓子やジュース」「外食・テイクアウト」が多く含まれていると支出は膨らみます。無意識の出費が多いケースでは、レシートをすべて記録してみると傾向が見えてきます。
節約ポイントはどこにある?
支出の見直しには、固定費の削減よりもまず「変動費」の中身を精査するのが効果的です。例えば次のようなポイントを確認しましょう。
- 食材の買い物は週1〜2回に絞り、まとめ買いにする
- 冷蔵庫の中身を使い切る献立を意識する
- 外食や中食(お惣菜)の頻度を減らす
- 日用品はまとめ買いよりも本当に必要な時だけ購入
これらの積み重ねによって、1〜2万円の削減も現実的です。
ほかの家庭の例:リアルな声
例えば同じような家族構成のAさん家庭(首都圏在住)は、食費7万円、日用品1万円、その他雑費1.5万円で月9.5万円でやりくりしています。ただし、Aさんは週末に作り置きをして外食を控えるなど、工夫をしているそうです。
一方で、Bさん家庭(地方在住)は月12万円ほど使っているとのこと。地方でも物価高や育ち盛りの子ども2人を抱えていると、自然と支出が増えてしまう傾向があります。
透明性を高める家計管理のコツ
「使いすぎてるかも?」と感じたら、家計簿アプリの導入をおすすめします。例えば「Money Forward」や「Zaim」などはクレカ連携やレシート撮影機能もあり便利です。
また、夫婦で収支状況を月に1回共有する「家計会議」を設けると、お互いの理解が深まり、協力体制が築けます。貯蓄目標を共有することで節約意識も自然と高まります。
まとめ:16万円は高くはないが、見直しの余地あり
結論として、4人家族で食費・生活費として16万円は「やや高め」ですが、家庭のスタイル次第では十分あり得る金額です。浪費がなければ大きな問題ではありませんが、家計の透明性を高めていくことで無駄を省き、より安心できる家計運営が可能になります。
まずは支出の内訳を明確にし、夫婦で共有・見直しを行うところから始めてみましょう。
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