自動車事故などのトラブルに備える手段として「弁護士特約」や「弁護士保険」がありますが、どちらが自分にとって本当にお得なのか迷う方も多いはずです。本記事では、両者の違いやメリット・デメリット、向いているケースをわかりやすく解説します。
弁護士特約とは何か?
弁護士特約は、主に自動車保険に付帯できるオプションです。交通事故などにより発生した損害賠償問題で弁護士に依頼する費用を保険会社が負担してくれる制度です。
多くの保険会社では、弁護士費用300万円、法律相談費用10万円までが補償上限とされ、自己負担は基本的にゼロ。年間保険料も2,000円〜3,000円程度とリーズナブルです。
弁護士保険とは?
一方、弁護士保険とは、日常生活での法律トラブル全般に対応する保険です。交通事故だけでなく、離婚問題、近隣トラブル、ネット誹謗中傷などもカバーする点が特徴です。
例えば「ミカタ」や「弁護士保険コモン+」といった商品では、補償範囲が幅広い分、月額保険料は約1,000〜3,000円程度とやや高めです。
主な違いを一覧で比較
項目 | 弁護士特約 | 弁護士保険 |
---|---|---|
対象範囲 | 主に交通事故 | 交通事故以外も対応 |
補償内容 | 費用上限あり(例:300万円) | 商品により異なる |
自己負担 | 原則なし | 商品により発生する可能性あり |
保険料 | 年間2,000円〜3,000円程度 | 月額1,000円〜3,000円程度 |
どちらがお得なのか?
交通事故のみを対象にしたい人には、弁護士特約の方がコスパに優れています。特に自動車を頻繁に利用する方にとって、年間数千円で安心を得られるのは魅力的です。
逆に、幅広い法的リスクに備えたい方や、仕事・家庭・ご近所などのトラブルに不安がある人には、弁護士保険の方が向いています。
併用も可能?
実は、弁護士特約と弁護士保険は併用が可能です。特約ではカバーできない領域を保険で補い、逆に特約があれば交通事故時のコストを抑えられます。
例えば、弁護士保険では「交通事故は補償対象外」とされる商品もあるため、保険ショップや専門のFP相談で補償内容を必ず確認しましょう。
まとめ:自分の生活スタイルに合った選択を
弁護士特約と弁護士保険は、それぞれに強みがあります。「費用を抑えて交通事故のみ備えたい人」には弁護士特約、「幅広く備えたい人」には弁護士保険がおすすめです。
保険の見直しは人生設計の一部。自身のライフスタイルやトラブルリスクを見極めて、必要な補償を選びましょう。
コメント