急な出費で口座残高が不足した場合、総合口座やクレジットの分割払いなど複数の方法で対応できます。ただし、それぞれに発生する利息や手数料の違いを理解しておくことが大切です。
総合口座の自動融資とは?
定期預金付きの総合口座では、普通預金が不足すると自動的に定期預金を担保にして融資されます。これを「自動融資」と呼びます。
この場合の利率は一般的に年利2.5%~3.0%前後が多く、銀行によって異なります。例えば1か月に3万円マイナスになった場合、年利3.0%でかかる利息は以下のようになります。
- 3万円 × 3.0% ÷ 365日 × 30日 ≒ 約74円
この金額は比較的少額で済みますが、マイナスが続くと利息も積み重なっていきます。
「あとから分割払い」の手数料は高い?
クレジットカードで買い物したあとに「あとから分割払い」に変更すると、分割手数料が高めに設定されていることがあります。
例えば、18万円を5回払いにしたとき、手数料が6,000円以上になることも珍しくありません。これは実質的に年利15%近い金利に相当することもあります。
どちらがお得?金利と手数料で比較
項目 | 総合口座自動融資 | あとから分割払い |
---|---|---|
年利 | 約2.5%〜3.0% | 12%〜15%以上 |
柔軟性 | いつでも入金して減らせる | 毎月決まった支払い |
手数料 | 発生しない(利息のみ) | 分割手数料あり |
このように、短期間で返済できる場合は総合口座の自動融資の方が利息負担が少なく済むことが多いです。
利用上の注意点
総合口座のマイナスは放置すると、信用情報に影響はしないが癖になるリスクがあります。収入に合わせて都度返済できるよう、使いすぎに注意しましょう。
また、長期にわたって残高がマイナス状態だと、銀行側から警告を受けることもあるため、繰り返しの利用は計画的に行う必要があります。
おすすめの対処法
・マイナスになってもすぐ返済できるなら総合口座を活用
・返済に数か月以上かかる場合は、金利の低いカードローンや信販の分割払いも検討
・クレジットのあとから分割は最終手段として捉える
まとめ
一時的な資金不足なら、定期預金付きの総合口座の自動融資を活用することで、比較的低コストでやりくりできます。一方、あとから分割は手数料が高くつくため、慎重に検討しましょう。
今後も無理のない支払い計画を立てて、必要なら家計管理アプリなどを活用してみるのもおすすめです。
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