長年加入している第一生命の「パスポート21」。満期を迎えるタイミングで保障を継続すべきか、解約すべきか悩む方は少なくありません。本記事では、満期後の保障内容と解約返戻金の扱いについてわかりやすく解説します。
第一生命「パスポート21」とは?
「パスポート21」は定期保険と終身保険の特約などが組み合わさったパッケージ型の保険商品です。契約期間中は定期保険部分で高額な保障が付き、満期後は終身保険として一部の保障が継続するのが特徴です。
例えば、加入者本人の死亡保障が2,000万円ある場合、そのうち500万円は終身保険として満期後も継続される設計となっていることが多いです。入院給付金などは満期時点で終了することが多い点には注意が必要です。
支払い満了後の保障内容はどうなるのか
支払期間(例えば60歳払込満了など)が終了すると、それ以降は保険料の支払いが不要となり、終身保険部分(例えば500万円の死亡保障)が継続します。
ただし、入院保障などの定期型特約は支払期間終了と同時に消滅するケースが大半です。保障内容がどのように変化するかは、保険証券や保険会社からの「保障内容変更通知書」でしっかり確認しましょう。
解約返戻金250万円はどう扱われるのか
契約中の解約返戻金が250万円あると記載されている場合、それは「解約」しない限り受け取ることができません。つまり、契約を維持することで将来の死亡保障は継続されますが、現金としての250万円はもらえません。
逆に言えば、「保障より現金化を優先したい」という場合には、途中解約という選択肢を取ることも可能です。解約した場合、保障は全て消滅します。
満期後にお金が戻る仕組みはあるのか?
「満期金」があるタイプの保険では、満期時に一定額が戻る仕組みもありますが、「パスポート21」は多くの場合、満期金の支払いがないタイプです。したがって、満期になっても自動的に現金が戻ってくることはありません。
保険会社によっては、満期時に「転換(乗り換え)提案」などがされることがありますが、それはあくまで新契約への変更提案であり、元の契約での返金とは異なります。
どちらを選ぶべきか?保障継続 vs. 解約返戻金
一生涯保障(500万円)を残すメリットは、相続対策や葬儀費用確保など将来の備えに繋がる点です。特に健康に不安が出てきた年代では、新たに保険に加入することが難しくなるため、既存の保障を活かす価値は大きいです。
一方、すぐにまとまった資金が必要な場合や保障よりも生活資金が優先される場合は、解約返戻金を受け取る選択も現実的です。迷った場合は、ファイナンシャルプランナーへの相談がおすすめです。
まとめ:解約返戻金は請求しないと戻らない、一生涯保障とのバランスを考慮
第一生命「パスポート21」における解約返戻金は、契約を解約しない限り支払われません。一方で、支払い満了後も終身保障が継続するという安心もあります。どちらを選ぶかは、今後のライフプランや必要資金に応じて検討することが大切です。
保障を活かすか、資産を活かすか——その選択が今後の安心に繋がります。
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