クレジットカードに身に覚えのない携帯料金が請求されたときの対処法

クレジットカード明細を確認していると、身に覚えのない請求が記載されていることがあります。とくに、携帯料金など毎月発生する支払いが突然別のカードで請求されていた場合、多くの人が「不正利用では？」と不安になります。この記事では、そうした状況に冷静に対処するための流れをわかりやすく解説します。

まず確認すべきは「家族や過去の登録履歴」

まず冷静に、誰かがそのクレジットカードを使って携帯料金を支払っていないかを確認しましょう。特に家族でカードを共有していたり、端末購入時にカード情報を登録していたケースは意外と多くあります。

たとえば、家族が同一のキャリア回線に契約した際、まとめて請求される設定になっており、自分のカードが登録されたままだったという例があります。また、機種変更時に登録した支払い方法が残っているケースも珍しくありません。

「不正請求かもしれない」と感じた場合でも、まずは明細の金額・請求元の名称・日付などがご自身のスマホ利用明細と一致しているか確認してください。

意図せずカードが登録されていた場合、「不正」ではなく「意図せず発生した正当な請求」であることも多いです。たとえば楽天モバイルでは、楽天カードを優先的に登録しているケースがあり、それが知らぬ間に請求元に設定されることもあります。

照合しても不明な点がある場合は、まず携帯キャリアのカスタマーサポートに連絡しましょう。オペレーターに「この電話番号の支払いに使用されているクレジットカード番号の下4桁」を確認してもらうと、登録されているカードとの一致が確認できます。

キャリアによってはオンラインで支払い方法の変更履歴や、現在の登録カードが確認できるマイページを提供しているので、ログインしてチェックしてみましょう。

明らかに不正利用や、第三者による意図的な登録変更が疑われる場合は、速やかにカード会社へ連絡を入れましょう。多くのカード会社では、不正利用に対する補償制度を設けています。

カードの再発行や利用停止処理が必要になるケースもありますので、早めの連絡が被害の拡大を防ぐ第一歩になります。また、必要に応じて被害届の提出が求められることもあります。

一度起きたこうしたトラブルを教訓に、再発防止のためには以下のような対策が有効です。

また、カード会社によっては「使いすぎ通知」や「毎月の請求まとめ」など便利な通知サービスも用意されているため、こうしたサービスを活用するとトラブルの早期発見につながります。

クレジットカード明細に見覚えのない請求があると不安になるのは当然です。しかし、家族による登録ミスや過去の契約内容の影響など、必ずしも「不正」ではない場合も多くあります。

一つずつ確認を進めることで、無用な心配をせずに済みますし、もし不正だったとしても早期対応が被害を最小限にしてくれます。普段からカード利用の履歴確認や支払い方法のチェックを習慣化し、安心・安全なキャッシュレス生活を送りましょう。