転職で社会保険に再加入する際に未納の国民年金・国民健康保険はバレる？必要書類も解説

転職時に社会保険へ再加入する場合、過去の保険未納がどう影響するのか、また会社に知られるのか気になる方は少なくありません。本記事では、国民年金や国民健康保険の未納が転職先にどのように関わるのか、また社会保険加入時の必要書類についても詳しく解説します。

転職先に国民保険や年金未納がバレることはある？

結論から言うと、転職先の会社が個人の国民健康保険・国民年金の未納状況を把握することはありません。社会保険加入手続きにおいて、会社側は年金手帳または基礎年金番号などを基に手続きを進めますが、未納かどうかまでは確認されません。

年金の未納や健康保険料の滞納は、個人と行政機関（日本年金機構や市区町村）とのやりとりとなり、会社には共有されません。安心して転職先での社会保険加入手続きを進めて大丈夫です。

新しい勤務先で社会保険に加入すると、健康保険と厚生年金保険の両方が自動的に適用されます。これにより、未納期間があっても厚生年金の加入により将来の年金受給額にはプラスになります。

また、健康保険証も会社を通じて発行されるため、国民健康保険未加入だった人でも、新たに社会保険証が使えるようになります。これによって医療機関の受診もスムーズになります。

社会保険への加入は、会社が代行して手続きを行います。通常、従業員が準備する書類は以下の通りです。

これらの書類をもとに会社が「健康保険・厚生年金保険被保険者資格取得届」などを年金事務所へ提出します。

未納分がある場合は、後から支払うことが可能です。年金については過去10年分までさかのぼって納付できる制度（後納制度）があります。市区町村の国保窓口や年金事務所に相談すれば、分割納付や免除申請の案内も受けられます。

社会保険に加入したからといって過去の未納が自動で免除されるわけではないので、自身の将来のためにも早めの対応をおすすめします。

転職にともなう社会保険加入で、過去の国民年金や国民健康保険の未納が会社に知られることは基本的にありません。必要書類をきちんと揃え、会社に提出すれば社会保険への切り替えがスムーズに行えます。未納分が気になる場合は、市区町村や年金事務所に相談して早めに対応しておきましょう。