医療保険は必要?個人事業主を目指す40代が医療保険を見直すタイミングと判断基準

保険

フリーランスや個人事業主として独立を目指す人にとって、医療保険の必要性を見直すことは大きなテーマです。特に40代、年収500万円前後というケースでは、「本当にこの保険を続けるべきか?」と悩む人も多いのではないでしょうか。この記事では、民間医療保険を解約すべきか、それとも維持すべきかを判断するためのポイントを具体的に解説します。

公的医療保険の保障範囲を理解する

日本では全員が何らかの公的医療保険(国民健康保険または健康保険)に加入しており、基本的な医療費は自己負担3割で済みます。また、高額療養費制度により、一定の上限を超えた場合には後から返金される仕組みもあります。

例えば、40代で月収40万円の方が入院して100万円の医療費が発生しても、高額療養費制度により実質負担は10万円以下で済む場合があります。

個人事業主やフリーランスのリスクはどこにある?

一方で、個人事業主やバイト生活中は「働けないリスク」に備えることが重要です。医療費そのものよりも、入院や治療により収入が一時的に途絶えることが家計に与える影響は大きいです。

このような場面で役立つのが、入院給付金が受け取れる医療保険や、就業不能保険などの保障です。

医療保険のコストパフォーマンスを見直す

現在月額8,000円の保険料で、医療保険+がん保険に加入している場合、年間で約96,000円の支出になります。10年間では100万円近い支出です。

保険の中には、入院1日あたり5,000円〜10,000円の給付金が出るものもありますが、1回の入院で元が取れる可能性はそこまで高くありません。保険を「万が一の安心」として考えるか、「貯蓄で備える」か、考え方で最適解は変わります。

医療保険をやめるか?継続するか?判断ポイント

  • 生活防衛資金(貯蓄)が100万円以上あるか
  • 働けない期間の収入を補う別手段(例:就業不能保険、貯金)があるか
  • がん家系や持病のリスクがあるか
  • 事業立ち上げ初期で不安定な時期かどうか

これらを踏まえ、一定の貯蓄があり、万が一の出費にも耐えられるなら、医療保険を解約するのも選択肢です。一方、これから開業する飲食業などは体力勝負の仕事も多く、万が一の保障がないことに不安があるなら、保険を継続する意義もあります。

代替案:保険をスリム化して見直す

医療保険を「完全にやめる」のではなく、補償を必要最低限に抑えた掛け捨て型に変更するのも有効です。たとえば、入院5日以上で一時金5万円など、コストを抑えたプランも増えています。

また、がん保険についても、診断一時金型で10万円〜50万円程度を保障するシンプルなものもあります。これだけなら月数百円〜1,000円台で加入可能です。

まとめ:自分のリスク許容度に合わせて柔軟に判断を

医療保険は「入っていないと危険」でも「入っていれば絶対安心」でもありません。大切なのは、自分の収支、貯蓄、健康状態、仕事の安定性を冷静に見つめて、保険の役割を明確にすることです。

月8,000円の保険料が、あなたの将来設計にどれほどの安心をもたらすかをよく考えた上で、必要であれば見直しやスリム化を検討してみてください。

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