初めて車を購入しようとする若者にとって、自動車保険の仕組みや費用は非常にわかりにくいものです。とくに10代での契約は保険料が高くなりがちです。本記事では、中古のムーヴキャンバスを購入予定の19歳が自賠責保険・任意保険・車両保険をすべて加入した場合の月額費用について、具体的に解説します。
自賠責保険とは?費用と加入義務
自賠責保険はすべての自動車所有者に加入が義務付けられている「強制保険」です。事故で相手に怪我をさせた場合の最低限の補償を目的としています。
2025年現在、軽自動車(自家用)の自賠責保険料は12か月契約で約18,000円(=月あたり約1,500円)です。ただし、車検とセットで2年分加入するケースが一般的です。
任意保険の費用相場:10代は割高
任意保険は自賠責保険ではカバーしきれない損害を補償する重要な保険です。特に10代~20代前半は事故リスクが高いと見なされ、保険料が高くなる傾向にあります。
例えば、ムーヴキャンバス(軽自動車)を19歳が初めて契約する場合、年間の任意保険料は約15万円~25万円となるのが一般的です。月額に換算すると、約12,500円~20,000円程度です。
車両保険をつけた場合の費用はどのくらい?
任意保険にオプションで「車両保険」を付けることで、自分の車の損害(自損事故や盗難など)もカバーできます。ムーヴキャンバスの中古価格が80万円前後と想定した場合、年間プラス4万円~7万円が目安です。
つまり、車両保険込みの任意保険料は年間で最大30万円(月あたり2.5万円)ほどになることもあります。
家族(扶養者)が運転しても保証される「運転者限定特約」に注意
扶養者(たとえば親)があなたの車を運転して事故を起こした場合でも補償されるようにするには、「運転者限定特約」を適切に設定しておく必要があります。「本人限定」「家族限定」などの条件があり、条件によって保険料も変動します。
もし、運転する可能性がある家族が複数いる場合は、「本人・配偶者限定」などを避け、「家族限定」や「運転者限定なし」を選びましょう。これにより月額保険料が1,000円~2,000円ほど高くなることがあります。
等級の引き継ぎがない場合の保険料はどうなる?
保険には「等級制度」があり、事故歴がない期間が長いほど等級が上がり、保険料が安くなります。しかし19歳で初めて保険に入る場合は「6等級(新規)」からのスタートとなり、割高になります。
親の保険等級を引き継ぐ「セカンドカー割引」や「家族間譲渡制度」などを利用できない場合、月額保険料は割引がない分さらに高めになります。
具体的な試算例:ムーヴキャンバス19歳契約者
条件:19歳男性/中古のムーヴキャンバス/初めての保険加入/東京在住/運転者限定なし/対人・対物無制限/車両保険付き
保険種類 | 年間費用 | 月額換算 |
---|---|---|
自賠責保険 | 約18,000円 | 約1,500円 |
任意保険(車両保険付き) | 約250,000円 | 約20,800円 |
合計 | 約268,000円 | 約22,300円 |
上記のように、合計で月あたり22,000円前後が保険料の目安となります。
まとめ:若年層の保険料は高額だが、安全と補償を得る価値はある
19歳で車を持つ場合、保険料は高くなるのが現実です。しかし、任意保険や車両保険に加入しておけば、自分自身の経済的リスクを大きく軽減できます。
条件次第で月々の負担を調整することも可能なので、補償範囲や特約をよく比較して、自分に合った保険プランを選びましょう。信頼できる保険代理店に相談するのも一つの方法です。
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