正社員からフリーターやパートに転身すると、税金や保険の仕組みが一気に変わり、最初は戸惑う方が多くいます。ここでは、初めて非正規雇用で働く方が知っておくべき手続きや、年収の壁などをわかりやすく解説します。
まず押さえたい「年収の壁」とその影響
パート・アルバイトで働くとき、まず重要なのが「〇〇万円の壁」と呼ばれる収入ラインです。主に次の3つが代表的です。
- 103万円の壁:所得税がかからないライン
- 106万円の壁:一部の企業で社会保険加入義務が発生
- 130万円の壁:配偶者の扶養から外れ、自分で社会保険に加入
特に130万円を超えると、健康保険や厚生年金を自分で負担する必要があります。年収を見積もってから働き方を考えることが大切です。
フリーターが対応すべき主な手続き
正社員と異なり、非正規雇用の人は自分でいくつかの手続きを行う必要があります。主なものは以下のとおりです。
- 住民税の申告(所得が少なくても必要な場合あり)
- 国民年金の加入・免除申請
- 国民健康保険の加入(会社の保険に入らない場合)
- 確定申告(年収が一定以上の場合、または副業ありの場合)
年末調整をしてくれない職場で働いているなら、自分で確定申告が必要です。
確定申告が必要になる条件と簡単な流れ
パートでも確定申告が必要なケースは多くあります。たとえば、年収が103万円を超えたり、副業で収入があった場合などです。
確定申告は毎年2月中旬から3月中旬に行います。マイナポータルやe-Taxを使うとオンラインでの提出も可能です。
情報の集め方:どこで相談できる?
不明点は、市役所の税務課や年金課に行くと親切に対応してもらえます。「パートとして働き始めて、必要な手続きが分からない」と伝えるだけで大丈夫です。
また、ハローワークの相談窓口や、国税庁の確定申告特設サイトも便利です。
実際に大変だったこと・注意点
実際にフリーターになった人が口を揃えて言うのは「手続きの多さ」。とくに失業手当の申請や、健康保険の切り替えが煩雑という声が多くあります。
また、収入の計算ミスで「扶養から外れてしまった」「国保の請求が来て驚いた」ということもあります。メモや収入管理表をつけておくと安心です。
まとめ:フリーター生活を安心して始めるために
フリーターやパートとして暮らし始めると、税金・保険・年収制限など、新たに気を付けるべきことが多くあります。ただし、多くは相談窓口やネットで情報を得られます。
「何が分からないか分からない」状態であっても、まずは市役所やハローワークに一歩踏み出して相談してみることが、安心への第一歩です。
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