65歳で年金を受給しながら再就職する場合、年金額にどのような影響があるのでしょうか。特に、厚生年金に再加入することで、将来の年金額が増える可能性があります。
再就職による年金額の変化
65歳で年金を受給しながら働く場合、給与と年金の合計が一定額を超えると、老齢厚生年金の一部または全額が支給停止となる「在職老齢年金」の制度が適用されます。2025年度の基準では、基本月額と総報酬月額相当額の合計が51万円を超えると、超過分の半額が年金から差し引かれます。
将来の年金額の増加
再就職によって厚生年金に再加入すると、将来の年金額が増える可能性があります。年収400万円で5年間働いた場合、年金額は年額で約11万円増加します。これは生涯にわたって続くため、長期的な視点で見ると大きな差となります。
年金の繰下げ受給
年金の受給を65歳から遅らせる「繰下げ受給」を選択することも可能です。繰下げを行うと、1ヶ月あたり0.7%ずつ年金額が増額され、最大で84%まで増加します。ただし、在職老齢年金の制度によって支給停止された額は繰下げの対象外となります。
まとめ
65歳で年金を受給しながら再就職する場合、年金額に影響がある可能性があります。再就職によって厚生年金に再加入することで、将来の年金額を増やすことができますが、在職老齢年金の制度により、年金の一部が支給停止となる場合があります。年金の繰下げ受給を選択することで、年金額を増額することも可能ですが、支給停止された額は対象外となるため、注意が必要です。自身の状況に応じて、最適な選択をすることが重要です。
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