源泉徴収票が2通届いたらどれを使う?社会保険料の修正があった場合の正しい対応法

社会保険

退職後に届く源泉徴収票が2通あると、どちらを提出すべきか迷うことがあります。特に「社会保険料等の金額」に違いがある場合、正確な処理を行うためにはどのように対応すればよいか、具体的に解説します。

源泉徴収票が複数届く理由とは?

企業が退職者へ発行する源泉徴収票は、年末調整後や社会保険料の精算後に内容が変更されることがあります。その結果、修正後の正式な源泉徴収票が「再発行」として後日送られるケースがあります。

特に多いのが「社会保険料等の金額」部分の変更で、これは保険料の納付月ズレや精算処理によるものです。間違いではなく、事務処理の正常な流れの一環であることがほとんどです。

使うのはどっち?基本は「最新版」を使用

提出すべきなのは、後から届いた源泉徴収票です。これは最新情報に修正された正式なものと考えられ、確定申告や年末調整時にもこちらを使用します。

仮に最初に届いたものを誤って使用すると、保険料控除額が間違って申告される恐れがあり、税額の過不足が生じる可能性があります。

実例:社会保険料のズレで再発行されたケース

例)退職日:10月末
1通目:11月上旬に届いた源泉徴収票には社会保険料が「300,000円」と記載
2通目:12月に再送された源泉徴収票には「320,000円」に修正

これは10月末までの給与から引かれた保険料が、その後の事務処理で修正された例です。この場合、申告には2通目を使用するのが正解です。

確認ポイントと保管の注意点

  • 源泉徴収票の右上や備考欄に「再発行」や「訂正済」などの記載があるかを確認
  • 提出先(税務署・会社・税理士)には最新分を使用
  • 古い源泉徴収票も念のため1年間は保管しておくと安心

確定申告の際に内容照合を求められた場合、両方あるとスムーズです。

まとめ:最新の源泉徴収票を正しく使用しよう

・源泉徴収票が複数届くのは、社会保険料などの修正によるものがほとんど

・提出時には、必ず「後から届いた最新版」を使用

・不明点がある場合は、発行元の会社や税理士、税務署に確認するのが確実です

書類はどれも重要な証拠資料ですので、見た目が似ていても中身をよく確認し、正しい書類を使用することで税務トラブルを防ぐことができます。

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