最近、三井住友銀行から「Olive(オリーブ)」への移行を勧める電話が頻繁にかかってくると感じている方も多いようです。なぜここまで熱心に勧誘されるのか、そしてオリーブに移行することのメリットやデメリットは何かについて、実体験や制度の背景を交えて解説します。
オリーブとは?従来口座との違い
Olive(オリーブ)は、三井住友銀行とSMBCグループが展開する新しい「金融統合プラットフォーム」です。銀行口座・クレジットカード・証券口座を一元管理し、アプリひとつで操作できる点が特徴です。
従来の口座から移行すると、クレジットカードの「Oliveフレキシブルペイ」やVポイントの還元、ランク制度によるATM手数料・振込手数料の優遇などが受けられるようになります。
なぜこれほど熱心に勧誘されるのか?
銀行にとって「Olive」は単なる口座ではなく、グループ全体の利用を促進する戦略的商品です。ユーザーがOliveを使えば、SMBC日興証券や三井住友カード、Vポイント経済圏に囲い込めるため、LTV(顧客生涯価値)が高まると考えられています。
そのため営業サイドには「移行数」のノルマや目標が課されているケースもあり、電話勧誘が積極的に行われているのです。
移行するメリット:人によってはお得
Oliveには次のようなメリットがあります。
- Vポイントアッププログラムで最大7%還元
- アプリで一元管理:預金・クレカ・証券をワンタップで閲覧
- フレキシブルペイ機能で、クレジット・デビット・プリペイドの3役切替
- 月額0円で振込手数料やATM手数料が無料になるステージ制
特に「Vポイント経済圏(SBI証券、三井住友カードなど)」をすでに活用している方にとっては、かなり有利な選択肢となります。
移行の注意点とデメリット
一方で、すべての人にとってオリーブがベストとは限りません。以下の点には注意が必要です。
- 初期設定がやや煩雑:証券口座やクレカ申込を一度に行う必要あり
- 勧誘の電話がしつこいと感じることも(拒否可能)
- Vポイント還元を最大化するには特定条件の達成が必要
- デビット利用者にはあまり恩恵がない場合も
特に「クレジットカードを使わない」「証券取引をしない」という方にとっては、今のままでも不都合は少ないでしょう。
電話勧誘を止めたいときの対処法
もしオリーブへの勧誘電話がしつこくストレスに感じている場合は、次の対応が可能です。
- 銀行の「コンタクトセンター」に電話し、電話勧誘の停止を依頼する
- アプリやネットバンキングの設定で「お知らせ・通知」を制限する
- 着信拒否設定(ただし番号が複数ある場合は完封が難しい)
なお、着信拒否は一時的な対応に過ぎないため、正規のルートで「電話営業の拒否」を明確に伝えるのが確実です。
まとめ:メリットを見極めて判断を
三井住友銀行のOliveは、確かに多機能でお得な仕組みが整っていますが、すべての人にとって必要とは限りません。現時点で自分に合ったサービスを選ぶことが何より大切です。電話勧誘が煩わしいと感じた場合は、遠慮なく停止の意思を伝えましょう。
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