持ち家で住宅ローンがない家庭でも、生活費や子どもの教育費、税金などによって支出はかさみます。特に個人事業主の場合、見かけの年収と可処分所得が一致しないことも多いため、支出が妥当かどうかを判断するのは難しいものです。この記事では、年収900万円・4人家族・持ち家という条件をもとに、月80万円の支出が高いのか、見直しポイントをどこに置くべきかを具体的に解説します。
月80万円の支出は高いのか？
年収900万円を月割にすると、手取りベースではおよそ60万円〜65万円前後が目安です（事業経費や税金などを除いた純粋な生活資金として）。このため、月に80万円の支出がある場合、赤字状態である可能性が高いです。
とくに「確定申告を見据えた税金・年金の積立」が16万円ある場合は、それを支出と見なして管理しているのか、別途貯蓄から補填しているのかがポイントとなります。
支出の内訳から見るチェックポイント
提示された支出例：
- 車のローン：6万円
- 子どもの習い事（2人分）：6万円
- 税金・年金積立：16万円
- その他生活費：52万円（食費、光熱費、保険など）
これらを見ると、特に「習い事」と「車関連費」が比較的高めであることが分かります。教育費は家庭の価値観に強く左右されますが、平均より高めの傾向です。
また、保険料の負担が月数万円を超えているケースもあり、ここを見直すことで節約余地が生まれることがあります。
個人事業主特有の支出と管理方法
個人事業主の場合、事業用と生活用の支出を明確に分けておくことが重要です。確定申告を前提とした積立は正しい判断ですが、毎月のキャッシュフローを把握しておかないと、生活費の支出が多すぎるという感覚に陥りやすくなります。
たとえば、月80万円のうち「事業関連費として経費化できる支出」も含まれていないか、一度仕分けしてみるのも有効です。
支出を抑える具体策
見直しのポイントとして、以下の対策が挙げられます：
- 保険契約の内容を確認し、必要以上の保障や重複がないかをチェック
- 習い事の頻度や費用を見直す（複数教室→1つに絞るなど）
- 日用品や食費の支出記録をつけ、家計簿アプリで可視化する
- 自動車関連費用（保険、車検、維持費）の削減検討
無理な節約ではなく、優先順位を明確にしてお金の使い方を最適化するのがポイントです。
よくある家庭との比較
総務省の家計調査によると、4人世帯（子ども2人）で持ち家・ローンなしの場合、月の平均支出は約30〜45万円前後が多いとされています。ただし、これには税金や年金の積立などは含まれないケースもあるため、個人事業主の場合は追加の管理が必要です。
たとえば、税金積立を含んだ月額60万円台であれば、比較的妥当な範囲と考えられることもあります。
まとめ：月80万円支出は「高い」が見直し次第で最適化可能
持ち家・年収900万円の4人家族にとって、月80万円の支出はやや高めといえます。ただし、税金積立や教育費など価値観によって必要な支出であることも多く、単純に「多すぎる」とは言い切れません。
重要なのは、毎月のキャッシュフローを把握し、支出に優先順位をつけて見直していくことです。特に教育費や車関係、保険は節約の可能性があるので、月1回の家計振り返りを通して、バランスの取れた生活を目指しましょう。
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