新卒1年目で貯金目標を立てて行動できているのはとても素晴らしいことです。ただ、社会人になると生活費以外にも思わぬ出費が年単位で発生することがあります。この記事では、趣味や旅行を除いた「見落としがちな年間支出」と、その備え方についてわかりやすく解説します。
見落としがちな年間支出一覧
生活費や趣味以外に発生する費用は意外と多岐にわたります。以下に代表的な支出をリストアップします。
- 自動車関連:車検(10万円〜)、任意保険(3万〜8万円)、自動車税(1万円前後)、タイヤ交換やメンテ費
- 交際・冠婚葬祭:結婚式のご祝儀(3万円×回数)、お中元・お歳暮・親戚への贈答など
- 医療・歯科費:定期検診・歯の治療・コンタクト・薬代など
- 家電の買い替え:冷蔵庫やスマホなど突発的に故障することも
- 帰省費用:長期休暇時の移動費、実家への手土産など
これらを合計すると年間で10万〜30万円程度になる人が多いです。
実例:年間支出モデルケース
【Aさん(軽自動車保有・新卒1年目)】
- 車検:10万円(2年に1回) → 年間平均5万円
- 任意保険:年4万円
- 自動車税:年1万円
- 帰省費用(年2回):約3万円
- 医療・予防接種など:1.5万円
- 冠婚葬祭:年2回程度・計6万円
→ 合計:約20万円〜25万円
「年にこれだけ」ではなく「月で準備」が鍵
年間支出を「予備費」として一括管理するのではなく、毎月少しずつ取り分けて備えることが無理のない方法です。
たとえば「年間20万円のイレギュラー支出がある」と想定した場合、毎月1万7千円前後を予備費として分けておけば安心感が大きく変わります。
積立貯金の内訳を「目的別」に分ける工夫
貯金のうち、すべてを将来の大きな目標に向けるのではなく、下記のように目的別に小分けするのが有効です。
- 生活防衛費(3か月分の生活費)
- 突発費用用積立(車検・保険・冠婚葬祭など)
- 中長期目標用積立(引越し・転職・学び直しなど)
ネット銀行などで「目的別口座(サブ口座)」を活用すれば、ひとつの口座内で管理しやすくなります。
副業や収入アップの検討も視野に
毎月の予備費を確保すると、自由に使えるお金が減るため、もし生活が苦しくなるようなら副業もひとつの手段です。
在宅でできるライティングやスキルシェア、副業OKな企業なら社内制度を活用する方法も。まずは「月5,000円を稼ぐ」ことから始めれば、無理なく続けられます。
まとめ:予測できる出費は「月で分散」して備える
新卒1年目で年間50万円の貯金を目指すことは素晴らしいですが、車検や保険、冠婚葬祭などの定期的な出費にも対応できるよう、「月あたり数千円〜1万円」を別途積み立てておくのがおすすめです。
予備費の存在が、安心感にもつながり、転職や新しい挑戦にも柔軟に動ける基盤になります。貯金と同じくらい、見えない支出への準備も大切にしていきましょう。
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