車のローンが残っていても仮審査は通る？ローン残債と審査通過のポイントを徹底解説

車を買い替える際、すでに残債がある状態で新たなローンの仮審査を受けられるのか不安になる方は多いでしょう。この記事では、車のローンが残っている状態でも仮審査が可能か、どんな条件で審査が通るのかを詳しく解説します。

車のローンが残っている状態で仮審査は可能か？

基本的に、現在のローンが残っていても仮審査を受けること自体は可能です。ただし、審査に通るかどうかは現在のローン残高や返済状況、年収、勤続年数、信用情報など複数の要素が総合的に判断されます。

たとえば、年収500万円前後の方が300万円のローンを抱えたまま、さらに250万円の新たなローンを申し込むと、返済比率が高くなり、仮審査に通らない可能性が高くなります。

ローン審査に落ちる主な理由には以下のようなものがあります。

今回のように「現在のローンは売却して完済予定」と説明しても、仮審査の段階ではあくまで“現在の借入状況”として審査されます。そのため、300万円のローンが残ったままでは、二重ローンとして扱われ、通過率は下がります。

一部の販売店では「売却して完済した前提で審査を出しましょう」と提案する場合があります。これは金融機関側が事前に完済を予定していると見なして仮審査を実行できるようにするテクニックです。

しかし、これはあくまで仮審査であり、本審査では実際に現在のローンが完済されていないと、最終的に否決されるリスクがあります。このため、仮審査に通ったとしても、本審査前に残債をゼロにしておく必要があります。

最も確実なのは、今の車を売却してローンを完済し、完済証明を得たうえで次のローンに申し込む方法です。

たとえば、300万円の残債がある場合、中古車買取業者などで車を査定し、その買取金額で残債を完済できれば、金融機関側も「現在の借入なし」として次の審査を行いやすくなります。

完済証明書を発行してもらい、販売店に提出することで、スムーズに新しい車のローン手続きが進められます。

もし今の車を売却せず、どうしても2台目として保有したい場合には、以下のような選択肢もあります。

ただし、2台分のローンを抱える形になるため、家計に無理のない返済計画を立てる必要があります。

車の仮審査は「今の借入状況」が大きく影響します。「売却して完済予定」という意向は理解されても、仮審査の段階ではまだ完済前と見なされるため、通過が難しくなることがあります。

確実にローンを組みたい場合は、現在の車の残債を完済してから新たにローンを申し込むのがベストです。販売店のアドバイスも参考にしながら、焦らず手続きすることをおすすめします。