アルバイトで社会保険加入中に掛け持ち勤務へ変更したら?勤務時間と社保・申告のポイントを解説

社会保険

短期アルバイトで社会保険に加入している方が、働き方を見直して別の仕事を掛け持ちする場合、「元の会社に申告すべき?」「社会保険はどうなる?」といった不安が出てきます。この記事では、勤務時間の変更や掛け持ち時の手続き、そして社会保険の取り扱いについて、わかりやすく解説します。

短期社保とは?加入条件をおさらい

「短期社保」とは、主に週20時間以上・月額賃金88,000円以上などの一定条件を満たすアルバイト・パートが加入する健康保険と厚生年金のことです。

週4日・1日8時間で働いていた場合、加入条件を満たしていると考えられます。この状態から勤務時間を減らすと、社保資格喪失の可能性が出てきます。

勤務時間を減らした場合の社会保険はどうなる?

勤務を週2日×8時間に減らすと、週16時間の勤務になります。この時点で「週20時間未満」となり、原則として社会保険の加入要件を満たさなくなります。

そのため、会社は資格喪失手続きを行い、あなたは国民健康保険・国民年金への切り替えが必要になる可能性があります。ただし、企業の対応によっては月ごとの変動や事務的猶予期間が生じることもあります。

掛け持ち先の勤務は社保加入に影響する?

掛け持ち先での勤務が「週3日×5時間=15時間」だとしても、通常、各勤務先で個別に社会保険加入要件を満たす必要があります。合算して20時間以上であっても、事業主が異なる場合、各社での取り扱いとなります。

つまり、どちらの勤務先も「社会保険非加入」となる可能性が高く、あなたは国民健康保険に切り替える必要が出てくるでしょう。

掛け持ちの申告は必要?

法的には、アルバイトの副業・掛け持ちに制限はなく、会社に届け出る義務は原則ありません。ただし、就業規則に「兼業禁止」や「要申告」の記載がある場合は、事前に相談するのが安心です。

特に、現在社会保険に加入している勤務先で就業条件を変える場合、「なぜ変更するのか」の説明が求められる可能性があるため、丁寧な相談がおすすめです。

実例:座り仕事に掛け持ち転向したAさんのケース

30代女性Aさんは、立ち仕事のスーパー勤務を週5→週2に変更し、週3でコールセンター勤務を開始。主たる勤務先で社保要件を外れたため、資格喪失。→国保・国民年金へ切り替え手続きを実施。

掛け持ち勤務を始めることは問題なかったが、既存職場には事前に相談していたためスムーズだったとのこと。

まとめ

アルバイトで社会保険に加入している状態から勤務日数を減らし、掛け持ちを始める場合は、次のポイントを押さえましょう。

  • 勤務時間が週20時間未満になると社保資格喪失の可能性あり
  • 掛け持ち先でも加入要件を満たさなければ国保へ切り替え
  • 会社への申告は就業規則の確認を優先
  • 将来の年金額にも影響するため、長期目線での判断が大切

特に社会保険の切り替えや会社対応にはタイミングが重要です。不安がある場合は、労務担当者や社会保険労務士に早めに相談することをおすすめします。

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