個人事業主として働くことを検討している方にとって、国民健康保険(国保)の加入は大きな問題です。任意継続や国保加入の選択肢がある中で、正社員として再び社会保険に加入した場合、未加入期間の保険料がどうなるのか、またマイナンバーカードと保険証の紐づけによって無保険が発覚する可能性について気になる方も多いでしょう。本記事では、この2点について詳しく解説します。
1. 国保未加入期間があっても、正社員雇用後は保険料を支払わなくて済むのか?
まず、個人事業主として国保に加入せず、無保険期間が生じた後に正社員として雇用され、社会保険に加入した場合についてです。結論としては、無保険期間があったとしても、その期間の国保の保険料は免除されることはありません。国保は居住している市区町村が強制的に加入させる保険制度であり、無保険期間が発覚した場合には遡って保険料の支払いを請求される可能性があります。
さらに、国保への未加入が問題視されるのは、未加入期間中に病気や事故が発生した場合、高額な医療費を自己負担しなければならない点です。無保険期間を避けるためにも、早めに国保に加入するか、任意継続を検討することをお勧めします。
2. マイナンバーカードと保険証の紐づけによる無保険の発覚
現在、マイナンバーカードと保険証の一体化が進んでおり、保険情報が一元化されることで無保険の状態が簡単に確認できるようになっています。これにより、以前は市区町村に届出がなければ無保険が発覚しにくかった状況が、今後は早期に発覚しやすくなると考えられます。
マイナンバーカードと保険証の連携が進むことで、無保険のまま放置することは難しくなるため、できる限り早めに保険に加入することが賢明です。
3. 無保険期間中に発生するリスク
無保険である状態が続くと、病気や事故による高額な医療費を全額自己負担しなければならなくなる可能性があります。特に、大きな病気や手術が必要な場合には、国保や社会保険に加入していれば負担を軽減できる部分が、無保険では非常に高額になることがあります。また、未加入が発覚した際に遡って請求される保険料や延滞金も無視できません。
まとめ
個人事業主として働く場合、国保への加入は必須です。無保険期間があっても、正社員として社会保険に加入することで過去の未加入分が免除されることはありません。また、マイナンバーカードと保険証の紐づけが進んでいるため、無保険状態が早期に発覚する可能性が高まります。長期的な医療費負担やリスクを考慮し、国保や任意継続への早めの加入を検討しましょう。
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