JICCの異動情報が消えたら審査は通りやすくなる?信用情報とクレジットカード審査の関係を解説

クレジットカード

過去に金融事故があっても、時間が経てば信用情報からその記録は消えます。JICC(日本信用情報機構)の異動情報もそのひとつで、通常は完済・解消から5年経過すれば削除されます。では、その情報が消えた「その日」からすぐにクレジットカードの審査が通るのでしょうか?この記事では、信用情報の仕組みと審査の実態、そして異動情報削除後の影響について詳しく解説します。

JICCの「異動」とは?

JICCにおける「異動」とは、長期延滞や債務整理、強制解約などの重大な金融事故があったことを示す信用情報のことです。異動が登録されると、住宅ローンやクレジットカードの新規契約・借入は非常に困難になります。

多くの金融機関やカード会社は、申込時にこの情報を確認し、信用リスクの有無を審査材料としています。異動が残っている間は、いわゆる「ブラックリスト状態」と見なされることもあります。

異動情報はいつ消えるのか?

JICCの異動情報は、完済や債務整理の完了から最長で5年で削除されます(異動発生日から起算)。これを「情報の保存期間」と呼びます。

例えば、2020年7月に完済した場合、2025年7月にはJICCから異動情報が自動で削除されます。削除後はその内容が一切照会されることはありません。

異動情報が消えたその日から審査は通るのか?

結論としては通る可能性は高まるものの、即日ではないケースもあります。理由は以下の通りです。

  • 情報反映にタイムラグがある(1週間~1か月)
  • 他の信用情報機関(CICや全銀協)に情報が残っている可能性がある
  • 申込み履歴や利用履歴も審査対象である

したがって、異動情報が消えたら即カード審査OKになるとは限らず、少し時間をおいてからの申込みが望ましいでしょう。

信用情報に他の問題がないとは?

「他に問題ない場合」とは、主に以下のような条件を指します。

  • 他の信用情報機関(CICや全銀協)に異動情報や延滞履歴がない
  • 現在進行中の借入に延滞や多重債務がない
  • 携帯電話料金やカード利用額の支払いが正常
  • 短期間での多重申込み(いわゆる申込みブラック)ではない

つまり、過去の異動が消えても、それ以外の信用履歴にネガティブな情報があると審査通過は難しい場合があります。

JICCの情報が消えたか確認するには

自分の信用情報はJICCの本人開示制度で確認できます。開示方法は次の3つ。

  • スマホアプリ
  • 郵送申請
  • 窓口開示(東京・大阪)

手数料は1,000円程度。開示して「異動」が削除されていれば、審査の可能性は大きく広がります。

まとめ:異動情報が消えたあとは「準備期間」と考える

JICCの異動情報が5年で削除された場合、その日からクレジットカードやローンの審査に通る可能性は確実に高まります。ただし、他機関の記録や申込み状況など、他の要素も影響するため、焦らずに1か月ほど待ち、信用情報を確認したうえで申込むのがおすすめです。

JICCの公式サイト(信用情報開示)も参考にしながら、信用回復への第一歩を踏み出しましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました