複数の消費者金融から借入があると、毎月の返済が複数口に分かれてしまい、利息や返済管理の面でも負担になりがちです。アコムとレイクという2社から借入がある場合、「1社にまとめたほうが楽になるのでは?」と考えるのは自然なことです。この記事では、借入を1社にまとめるメリット・デメリット、実際に得になるのかどうか、そして注意点について詳しく解説します。
借入の現状を整理:どちらも限度額50万円、残債は合計50万円
まずは借入状況を具体的に整理しましょう。
- アコム:限度額50万円/残り残高23万円
- レイク:限度額50万円/残り残高27万円
両社を合わせて借入総額は50万円。どちらも限度枠の半分程度です。仮にアコムの限度額50万円まで借りて、レイク27万円分を一括返済すれば、アコムに一本化することが可能です。
1社にまとめることで得られる3つのメリット
① 管理の簡素化
返済日・残高管理・明細確認などが1社で完結するため、うっかりミスや延滞のリスクが減ります。
② 利息の削減が可能な場合も
借入残高が大きくなるほど、交渉次第では金利が下がる可能性も。アコムは30万円を超えると金利が少し下がることもあり、27万円を追加して一本化することでメリットが出ることがあります。
③ 月々の返済総額を調整しやすい
2社の最低返済額合計よりも、1社で設定できる最低返済額のほうが低くなるケースもあり、短期的な家計負担が楽になります。
ただし金利と返済期間には要注意
1社にまとめたからといって、必ずしも総返済額が減るとは限りません。重要なのは「金利」と「返済期間」です。
- アコムの金利:年3.0%~18.0%
- レイクの金利:年4.5%~18.0%
すでにアコム側の金利が上限の18.0%であれば、レイクから借りていたほうが金利が低かった可能性もあるため、逆に損になるケースもあります。
また、アコムで借り増しした場合、新たな借入扱いとなり、初回無利息期間の適用対象外となる点も考慮が必要です。
借入一本化をする前に確認しておくべき3つのこと
① アコムの現在の適用金利を確認
追加借入後の金利がレイクより高くならないかをチェック。低金利でまとめられるなら一本化の意味があります。
② レイク側の残債に対する金利
すでに返済が進んでいるレイクの借入に、低金利が適用されている可能性があるため、それを消すことが不利にならないか考える必要があります。
③ 月々の返済金額と返済総額のシミュレーション
両社の公式サイトやアプリで返済シミュレーターを活用すると、総利息額の比較がしやすくなります。
実例:借入を1社にまとめたケース
たとえば、ある方がアコム残高25万円、レイク残高20万円で、それぞれ毎月10,000円ずつ返済していたとします。
アコムから+20万円を借りてレイクを完済した結果、月々の返済は15,000円に一本化。金利はアコムの15.0%(借入額合計45万円)に下がり、総利息はトータルで約3万円減ったというケースもあります。
まとめ:借入をまとめるなら金利差と返済条件を冷静に比較しよう
アコムとレイクの借入を1社にまとめることで返済の手間は軽くなりますが、金利が上がる場合や返済期間が延びる場合は、結果的に負担が増える可能性もあります。金利・総返済額・月々の返済額をシミュレーションした上で判断することが、失敗しない借入管理のコツです。迷ったときは、各社のカスタマーセンターに連絡して、具体的な金利条件や返済プランを確認してみるのもおすすめです。
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