ネット銀行の中でも高金利で注目を集めているGMOあおぞらネット銀行のHabitto支店。しかし「100万円までの預金は0.5%、それ以上は0.2%」という設定に疑問を持つ方も多いかもしれません。本記事ではその背景や仕組みをわかりやすく解説します。
段階金利のしくみとは?
Habitto支店では、預金残高のうち「100万円までは年0.5%」「100万円を超えた分は年0.2%」という段階金利制を導入しています。
これは、全体に一律の金利をかける「単利」ではなく、預けた金額に応じて部分的に異なる金利を適用する「段階制」モデルです。
なぜ高額になると金利が下がるのか?
これは主に「利用者の公平性」と「銀行側のコスト・リスク管理」によるものです。
① 資産の偏在を防ぐ:ごく一部の大口預金者だけが高利率の恩恵を受けるのを防ぎ、多くのユーザーに平等な恩恵を提供する設計です。
② コストとリスク:高金利提供には銀行側の利鞘(儲け)減少や、資金運用上のリスクが伴うため、一定額以上の金利を抑える必要があります。
段階金利の実際の利息はどうなる?
例として、200万円を1年間預けた場合を見てみましょう。
金額帯 | 適用金利 | 年間利息(税引前) |
---|---|---|
~100万円 | 0.5% | 5,000円 |
100万円超の部分 | 0.2% | 2,000円 |
合計 | – | 7,000円 |
このように、段階的に適用されることで、預け入れ額に応じた適切な利息が算出されます。
他行と比較しても高水準な金利
大手都市銀行の普通預金金利が年0.001%であることを考えると、GMOあおぞら銀行の0.5%は非常に高水準です。
たとえば、同じ200万円をメガバンクに預けた場合、年間利息はわずか20円程度。段階金利でも7,000円なら圧倒的にお得です。
どんな人に向いている金利設計か?
・毎月コツコツ貯める人(100万円以内での運用が高金利)
・短期間で目的別にお金を貯めたい人
・普通預金でも利息を重視したい人
こうしたユーザーにとって、この金利設計は非常に相性が良いと言えます。
まとめ:金利差の理由は“持続可能な高金利”のため
・Habitto支店の金利は「100万円まで0.5%、超過分0.2%」の段階制
・すべての利用者に公平な金利恩恵を提供するための設計
・大口資金を抑制し、銀行の健全な運営と高金利の持続を目指している
・段階制でも他行より利息は十分に高い
預金戦略を考える際は、金利の数字だけでなくその背景を理解して選ぶことが、賢い資産管理への第一歩です。
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