会社に届く健康保険料や厚生年金保険料の納付書は、企業の社会保険業務を担当する経理担当者や人事担当者が取り扱っていますが、金額の確認方法については、誰でも疑問を持つことがあるでしょう。納付書の金額は、従業員の給与額や保険の種類に基づいて決まっており、理解しておくことで、支払うべき金額が正しいかどうかを確認することができます。
納付書の基本的な内容と項目の確認方法
まず、健康保険料や厚生年金保険料の納付書には、主に「保険料額」、「支払期限」、「会社負担分」、「個人負担分」などが記載されています。納付書に記載された金額を確認する際、まずはこれらの項目がどのような内容であるかを理解しておくことが大切です。
健康保険料は、社員の給与に基づき、一定の割合で算出されます。同様に、厚生年金保険料も給与額に基づく割合で決まりますが、いずれも「事業主負担分」と「被保険者負担分」があります。これらの項目が納付書には別々に記載されており、会社側が負担する分と従業員が負担する分が明記されていることが多いです。
金額の確認手順
納付書の金額を確認する手順としては、まず「総支給額」に基づく保険料を計算します。その後、健康保険料と厚生年金保険料を、それぞれの保険料率で割り出します。具体的な計算式は以下の通りです。
健康保険料の計算:給与額 × 健康保険料率(例:9.15%)
厚生年金保険料の計算:給与額 × 厚生年金保険料率(例:18.3%)
納付書に記載された金額が正しいかどうかを確認する方法
納付書に記載された金額が適正かどうかは、給与明細書に記載された実際の給与額を元に計算して確認することができます。給与額に対する保険料が計算されていない場合は、必ず給与担当者に確認しましょう。また、納付書に誤りがあった場合は、納付書を送付している年金事務所や健康保険組合に問い合わせることが重要です。
特に、厚生年金保険料や健康保険料は、年によって保険料率が変更されることがありますので、納付書に記載された年度の保険料率が適切かどうかも合わせて確認することが大切です。
よくある疑問と注意点
納付書を確認する際に、よくある疑問としては、「納付額が給与明細書に記載された額と異なる」「社会保険料率が変更されたことを知らなかった」などがあります。
これらの問題を避けるためには、毎年の保険料率の変更を確認し、給与明細書と納付書を照らし合わせることが重要です。また、年に一度、社会保険料の見直しが行われる場合もあるため、変更点を正確に把握しておくことが必要です。
まとめ
健康保険料と厚生年金保険料の納付書金額を確認する際には、納付書に記載された項目を正確に理解し、給与額に基づく保険料を計算して、金額が正しいかどうかを確認することが基本です。もし不明点があれば、給与担当者や年金事務所、健康保険組合に問い合わせることをお勧めします。
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