借入れの一本化を目的に「おまとめローン」を検討したものの、審査に落ちてしまい戸惑う方は少なくありません。ところが、同じ金融機関でフリーローンを勧められることもあり、「なぜおまとめはダメで、フリーローンなら通る可能性があるのか」と疑問に思う方も多いでしょう。この記事では、その理由や審査基準の違い、注意点について詳しく解説します。
おまとめローンとフリーローンの違い
まず理解しておきたいのが、両者の目的と審査方針の違いです。おまとめローンは「既存の複数の借入れを1本にまとめる」ためのローンであり、総返済額の削減や月々の返済額軽減を目的としています。一方、フリーローンは「使用用途を自由に定められる」ため、旅行や家電購入、冠婚葬祭などにも利用できます。
おまとめローンは返済能力だけでなく、現在の借入れ状況や金融機関間の信用が厳しくチェックされる傾向にあります。一方で、フリーローンは一つの目的に対しての借入れとみなされ、与信判断が若干緩やかになるケースもあります。
なぜおまとめローンが否決され、フリーローンが通ることがあるのか
フリーローンのほうが通りやすい場合、その理由は主に以下の3点です。
- 貸付額が少なく済む可能性がある:おまとめローンは借金総額をまとめるため高額になることが多く、その分審査が厳しくなります。
- 信用情報への影響が異なる:複数社への返済実績が影響しやすいおまとめローンと違い、フリーローンは単発の融資扱い。
- フリーローンは融資先の自由度が高い:資金の使い道が広いため、利用者がより柔軟に返済計画を立てやすいと判断されることがあります。
結果的に「おまとめはリスクが高いが、フリーなら一時的に貸せる」と判断され、審査に通るケースがあります。
東京スター銀行のローン審査傾向
東京スター銀行では、「スターワンおまとめローン」などの目的別ローンは詳細な審査があります。これは、借入額の多さと借換えの金融機関とのやり取り、返済スケジュールの調整が求められるためです。
一方、「フリーローン(スターワンローン)」は、金利はやや高くなるものの、比較的柔軟な審査で知られており、一定の収入や返済実績があれば通る可能性があります。
フリーローンを活用する際の注意点
フリーローンで借り換え目的の融資を受ける場合には、いくつか注意が必要です。
- 資金使途を明確にする:表向きは自由ですが、審査では「目的」を聞かれることも多いです。
- 返済期間と金利を確認:おまとめローンより金利が高くなるケースがあるため、長期返済は不利になりやすいです。
- 2重ローンのリスク:既存の借入れが完済されず、フリーローンと2重の返済になる恐れもあるため注意が必要です。
可能であれば借りた後すぐに既存の借金を完済し、一本化状態を自分で作ると返済管理がしやすくなります。
実際にあった事例
30代会社員のAさんは、複数のカードローンを返済中でおまとめローンに申し込むも否決。東京スター銀行から「フリーローンでの審査なら通る可能性がある」と案内を受け、希望金額より少なめに申し込み直したところ審査に通過しました。その後、受け取った資金で自分で借入れ先を完済し、返済を1本化したとのことです。
まとめ
おまとめローンの審査に落ちた後でも、フリーローンでの借入れが可能なケースは少なくありません。審査基準や借入額の違いから、金融機関側も判断を分けているためです。重要なのは、フリーローンを「おまとめ代わり」に活用する場合には、返済プランをしっかり立て、二重ローンにならないよう注意することです。
東京スター銀行に限らず、他の銀行や消費者金融でも似たような傾向があります。審査に落ちてもすぐに諦めず、条件を見直したうえで再チャレンジしてみる価値は十分あります。
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